教科書は英語のものを使いたい

朝6時から2時間ちょっとメール処理。朝の時間がこれくらい使えると楽だな〜。

出勤して午前中は少しカリキュラムに関する相談。電子情報システム工学科と情報科学科が相乗りになっている科目について、開講が迫っているのですり合わせをしているのである。日本語の適当な教科書がない、ということのメリットとデメリット。正直、アメリカの教科書は平易なので英語で読んでもいいんじゃない、と思わなくはないのだが、英語で書かれていることによって理解不能になってその後の学習に支障をきたすのも本意ではないので、難しい。

まあ、学部の受験生に「うちは学部生でも英語の教科書で勉強するし、英語の論文をたくさん読んで、卒論も英語で書くからね」くらい伝えておけば、英語で書かれた教科書を使っても互い齟齬がないのでいいとは思うのだが。自分自身、学部2年生以降の授業は教科書が英語の授業も1/3くらいあったし、留学している間以外は特に言語の問題を気にしたことはないのだけど、英語で書くのは抵抗あったな……。

お昼からは研究に関するランチミーティング。武蔵学園の話を聞いたり、雑談で色々した。以前「武蔵生は研究者が多い」という話を書いたが、再度同じことを思ったりする。ちなみに前回の教訓から予防線を張っておくと、研究者に武蔵生が多い、と言っているわけではなく、武蔵生に研究者が多い、ということを言っているだけである(なので、誰それは麻布出身だ、とか、職場には開成出身者ばかりだ、とかいうのは、武蔵生に研究者が多いこととは全く関係ない)。

前回これについて考えたとき、そもそも武蔵生のことは賢いとも頭の回転が速いとも特には思わないのだが、普通の人が嫌がるまたは馬鹿にするような地道で途方もないような作業でも、嫌がらずむしろ嬉々としてやったりする人が多いし、賢い人ならリスクを考えてやらないようなこともネガティブなことは過小評価して挑戦するからだろう、と思っていたが、どうもそれだけではないようだ。というのも、武蔵生は特に金銭欲や名誉欲みたいなものが希薄で、そういう性格が研究者に向いていることへの相乗効果を生み出しているのかも、と思った(すぐに誰かに評価してほしい、と思う人には、職業としての研究者は難しい)。

午後は機械翻訳勉強会だが、メンバーの3人が NAACL 参加のため不在にしていたのですぐに終わる。発表が多いのはよいことである。外で色々吸収してきてほしい。

夕方は娘を早めに迎えに行って小児科へ。膀胱のあたりに痛みと排尿痛があるということで膀胱炎の疑いがあったのである。検査をしたところ、何かに感染しているわけではなかったようだが、抗生剤をもらったりする。だんだん男親ではよく分からない領域に突入しつつあるので、こうやって少しずつ親離れ、子離れしていくのかなと思ったりする。