出力を思いのままに制御する

午前中はオフィスアワーだったが、月曜の午前中のためか、1件のみ。時間によるのか……。

お昼から ACL 2018 読み会に出る。(スライド

  • Chen et al. Learning to Control the Specificity in Neural Response Generation. ACL 2018.

言語生成の精度自体で競うのは不毛だと思っているので(そもそも評価自体よく分からないし)、精度以外のところに個人的には着目しているのだが、これは対話の具体性をどうコントロールするかという話。機械翻訳くらいだと入力文からかなり離れた内容は生成できないのだが、対話や要約のような生成になると答えが一意に定まらないケースがどんどん増えてくるので、そういうときにどのように所望の出力を得るか、という取り組みに興味がある。しかしいずれにせよこれもちゃんと評価できないといけないのだが、評価するのが難しい。

午後は南大沢に移動。自然言語処理の概論的な話をする。現在自然言語処理に関するオンライン講座の公開準備中で、それ用に作成した資料(無償で公開予定)があるので、それを使って講義する。一般向けの講座なので、これくらいの内容なら B1 にちょうどよいかなと……。

オンライン講座も YouTube で無料公開予定なので、これで YouTuber デビューなわけだが、最近娘(4歳5ヶ月)が「ここからビデオで撮影して、ゆーちゅーぶに投稿して。」と時々リクエストしてくるのだが、さすがにそれはどうか?と思って撮影だけして投稿はしていない。娘が「この動画おもしろいから、一緒に見て。」と言うので見ているが(あるいは「パパは見ないで。あっち行って。」と言われることも)、確かに再生回数が多い動画はそれなりにおもしろい一方、撮影にかなり手間がかかっているなと思わされるところもあり、ただ単に投稿したら有名になれるというわけではなく、一発屋ではなく継続的に収益を上げようと思うと相当なスキルが必要そう。なので、自分としては娘が将来の職業は YouTuber になりたいと言っても、特に反対することもなく、暖かく見守ってあげようと思っている。(ときどき将来何になりたい、と聞いているが、毎回ほぼランダムに変わるので、特になりたいものはまだないようだ)

夕方は履修の手引きを執筆する。学部教務委員長なので、総説も書かないといけないのだが、細かい修正が多くて大変。