業績が出るまで2年かかるもの

何の記録も残っていないので、何をやった日か全く思い出せない。

今年は査読あり国際会議の本数が9本と最多になった。首都大に来てからの経緯は以下。

  • 2013年: 3本(全て NAIST での研究)
  • 2014年: 1本(NAIST での研究)
  • 2015年: 3本(全て首都大での研究、うち共同研究2本)
  • 2016年: 6本(全て首都大での研究、うち共同研究3本)
  • 2017年: 7本(全て首都大での研究、うち共同研究2本)
  • 2018年: 9本(全て首都大での研究、全て大学での研究)

来てから2年間は全く首都大での研究成果が出なかったが、2015年からは単調増加。研究室の規模も小さかったし、詳しい先輩もいなかったし、自分は授業や大学運営の仕事に慣れるのに忙しかったし、と、最初の2年は仕方ないかな〜と思う(ご冗談でしょう、ファインマンさんの話でも書いた)。むしろ異動してその年から業績を挙げられる人はどのようなマジックを使っているのか、と思ったりする。

2016年から2017年にかけては自分も試行錯誤で、トップカンファレンスに挑戦したいという学生がたくさん出てきたのは嬉しかったが、数が増えると1本にかけられる時間が減ってしまうので、2017年の3月からは方針を変更し、1回の国際会議で投稿を許可する本数を制限する、という方針にした。学生はどこそこで開催される国際会議に行きたい、というのがモチベーションの一つになるというのは分かっているが、モチベーションだけでは全滅する、というのを体験したので……。2017年は採択率が50%を割って危機感を感じ、今年はやり方を修正して採択率は8割になったので、これくらいなら持続可能だと思っている(2-3割は挑戦することも必要)。

最近(2017年以降)ようやく研究の仕方が分かってきた気がするのだが、自然言語処理の研究をスタートしてから10年以上かかった。10年以上続けているものがある、というのも人生初めてだが、まだ未知のことも多いので全然飽きない。