午前中は企業の方と後期の大学院の授業に関する事前打ち合わせ。学生が来ていると思ってデモを用意してきていただいていたようで、申し訳ないことをした。うまく産学連携できるといいのだが、初めての取り組みでドキドキ。そもそも後期にやるのはタイミング的に微妙なのだが、必修の授業なのでバランス的に情報は後期にやってほしい、という事情もあるようで、動かしがたいのである(前期に落としたまたは取らなかった学生が後期に取れるとか、そもそも10月入学の学生とか)。これでちゃんと回ればいいのだけど……。学部教育は明らかに難しいが、大学院教育は大学院教育なりの、別の難しさがある。
午後は公開期末評価の発表練習。火曜日に練習できなかった学生が3人いて時間が足りないことが予想されていたが、最初の2人に時間を使いすぎて(各々1時間)案の定時間が足りなくなる。今期の反省として、進捗報告と発表練習はやはり分離した方がよいし、来期は(内部の公開期末評価向けの)発表練習はまず学生だけでやってもらうようにする予定。内部の公開期末評価は、発表をコントロールしていない研究室はどうやらコントロールしていなくて、公開期末評価のあとに指導教員が学生に指導していたりするが、さすがにそうなるのはおかしい(それは内部で済ませておく内容)ので、折衷案としてまず学生のみでやり、その後全体でやる、という順番で試行してみる(逆の方がいいのかもしれないが)。
夕方は企業の方の訪問。産学連携である。といっても自分が喋ることはあまりなく、学生に向けて少し事業内容について話していただき、あとは学生に研究室での研究内容を紹介してもらったり。こういう風に学生から直接研究の話を聞きたいという企業の方は信頼できるが、聞き出す(引き出す)スキルを持っていて、かつ学生のことを親身に考えてくださる方でないとなかなか難しいので、こうやってわざわざ足を運んでくださるのは本当にありがたいことである。逆に言うと、学生が説明すると聞くとがっかりした態度をされたり、学生ではなく教員から直接話が聞きたい、というような企業の方は、本気で話を聞くつもりがないのだろうな(大人の事情で、教員から話を聞かないといけないといった背景があるのだろうけど)、と思ったりする。
そういえば、毎年やっている10月のシステムデザインフォーラムで、各研究室はポスターかデモをする義務があって、例年は学生による説明で可、となっていたのだが、アンケート結果で「教員が話してくれるかと思ったら学生でがっかりした」というようなフィードバックがあったそうで、今年は教員自ら説明すること、とのお達しがあった。研究内容の話をすることはやぶさかではないのだが、教員が話しても共同研究や受託研究につながることは稀で、立ち位置が微妙。「勉強になりました、ありがとうございます」などと言ってくださる一般の方がときどきいらして、それは嬉しいし、社会貢献の一環として淡々と話すのかなぁ。