内部から進学すると中だるむ

午前中は自然言語処理の授業。学部生と大学院生と合わせると40人くらいの登録があるのだが、現時点で出席している人をカウントすると30人くらい。大学院生の授業にしては多い方だろうか?

お昼は学内の委員のお仕事。調整がメインだが、学内関係の仕事は出勤している時間でないとなかなか進まないので(大きな Excel を開かないといけなかったりするため)、出勤している時間にやるのだが、大学にいる時間だけでは全然足りないので、どうしようもない感がある。

午後は南大沢に移動してオートマトンの授業。去年は学生を当てて前で解かせていたのだが、今年は割と自分が回答を板書している。学生に解かせる方が教育的効果が高いと思うのだが、学生が板書する時間(それを訂正する時間)を考えると、どうしても自分が板書する方が効率がいいので、悩ましい。せめて学生数が現在の半分であれば、もっとインタラクティブにできると思うのだが、50人いると厳しい。

自然言語処理が学際的な分野であることを考えると、学部は何を履修してきてもよく、大学院から研究室に来て研究が始まる、というような形になっているのがいいのではなかろうか? ただ、現状 NAIST/JAIST/東工大(奥村・高村研)のように内部生が(ほぼ)いないところでないとそういうカリキュラム(教員からすると、教育の分担)にならず、悩ましい。

自分の通っていた中高は、中学で144人(48人x3クラス)、高校で30人弱を追加で入学させる(45人x4クラス)という形式だったのだが、現在は高校での追加募集を止めて完全に中高一貫になっている。教育体制(教員の手間)とか見かけの偏差値(親が受け取る印象)とか色々な理由でそのようになったのだろうし、そのことについてはそれでもいいと思うが、中学の3年間で完全に中だるみしている中に、少数の超優秀な生徒が入ってきて刺激を与える、というのは悪くなかったので、うちの研究室でも内部生だけを対象にする、というのよりは、外部から来る人も受け入れたい、と考えているのだが……。(問題は恐らく、内部生より外部生の数を少なくしないといけない、ということと、かつ外部生は研究でなくても何でもいいのでとびきり何かに秀でている必要がある、ということだろうか)