研究を軌道に乗せるための助走期間

午前中はひたすら細々とした仕事。「誰が読むのだろうか?」と思うような書類でも、一応ちゃんと書かないといけないのだが、こういうアリバイ作りのための書類に使う時間は不毛である(なので自衛のためにみなさんかける時間を極小にしたり、お金を出して誰かにやってもらったりするのだろうけど)。

昼からSLP(自然言語処理の教科書)の勉強会、そして特別研究(いわゆる卒論)の口頭発表(60秒)練習と、M1の公開期末評価の口頭発表(質疑込みで15分)練習。

60秒は本当に短い。長く話すのと短く話すのでは後者の方がはるかに難しい。というのも、長く話すならやったことをダラダラと話してもいいのだが、短く話そうと思うと、ポイントを絞って話さないと時間が足りないので、これは割愛する、これを強調する、という取捨選択をする必要があり、自分の話したいことがきちんと整理できていないと作れないのである。まあ、時間が短いと何回も練習するのはそこまで苦ではないので、話す内容が決まればあとはそんなに大変ではない。

M1の公開期末評価のほうは若干ややこしくて、研究の進捗はどうか、という研究に関する問題と、発表それ自身がちゃんとできているか、という発表スキルの問題とが存在する。さすがに入学から1年経つので、ベースラインでもなんでもなんらかの実験結果が出て発表できるくらいになってほしいのだが、実験結果をスライドに入れられる人が5人中2人しかいない……。

M1の9-10月の公開期末評価(半年ごと)はまだ研究をスタートして時間がないので仕方ないが、10月から2月までは4ヶ月あることを考えると、もう少しがんばれてもおかしくない。ただ、M1はB4と違って授業があるので、実はB4より研究に使える時間が少ないという問題があり、単純な話ではない。特に修士からうちの研究室に来る人は、勉強会やら授業やらが多すぎ、夏休みまでほとんど時間がないのである。実際、夏休み(前)に研究テーマが決まり、インターンシップに行かず(あるいは研究に関するインターンシップに行った上で、大学に戻ってきても)夏休みから取り組んでいるテーマをそのままそれを継続するようなペースでないと、厳しいようだ。

来年度はやり方をちょっと変えたほうがいいかなぁ。悩ましい……。