NLP2013 1日目: 言語処理は学部生の活躍がめざましい

泊まっているホテル、7Fに部屋があるのだが、目の前がオフィスでけっこう丸見えなので遮光カーテンをしていて、朝起きるのがつらい。遮光カーテンは真っ暗になるのはいいのだが、日光を浴びないと人間覚醒しないのである (あと眠くなってくる)。

お昼は誤り検出・訂正ワークショップのランチミーティング。集合場所がうまく伝わっていなかったようで、受付前で合流できず、現地で全員合流できたのだが、時間を20分近くロスしてしまい、結局今日も不完全燃焼。明日は若手の会のランチミーティングがあるので金曜日に続きをやることになったが、こういうの、なんとかならないものかなぁ。(携帯電話の連絡先を知っていたら電話するとよい、ということが今日分かったので、明日から実践する)

午後は hiroshi-t くんの Twitter における流言・デマの訂正に関する発表。

  • 高橋弘志, 小町守, 松本裕治. Twitterからの多様な流言訂正情報獲得のための分類器の構築. NLP2013.

裏の発表は松本先生が出てくれているのでかまわないが、今回の年次大会の口頭セッションは出入り口が前方にしかなく、しかも発表と発表の間で拍手しないようなので、セッションの間に発表のはしごをすることが困難である。去年の COLING は発表と発表の間に移動時間5分が設けられていたくらいで余裕があってよかった。発表数が多いので、そこまでの時間を確保するのは難しいとは思うが、せめて発表と発表の間に拍手があれば、入るタイミングに悩まなくてよいのではなかろうか。(セッション間での出入りをしないように、という計らいなのかもしれないが……)

夕方は機械学習のセッションに出る。[twitter:@yuutat] さんの発表、去年の SVM 勉強会でも聞いていたが、実用的でよいと思う。類似の研究として

  • Jiarong Jiang, Adam Teichert, Hal Daumé III, and Jason Eisner. Learned prioritization for trading off accuracy and speed. NIPS 2012.

があるが、やっぱりやっている人から直接聞くと楽しいものである。あと、次の

  • 佐野峻平, 三輪誠, 鶴岡慶雅, 近山隆. 先読みを用いた単語系列ラベリングへの最易優先方策の適用. NLP 2013.

も、NLP若手の会シンポジウムで聞いたのだが、おもしろかった。まだB4らしいが、いろいろ実装していてすごいなぁ。

夕方からNLP若手の会の懇親会。急遽乾杯の挨拶を頼まれていたので遅れないように気をつける。名古屋大学駅は切符を求める長蛇の列であふれかえっていたが、名古屋の地下鉄は manaca という IC カードで乗れるので、初日に購入していてよかった。もっとも、来週からは IC カードの相互利用がスタートするので、Suica でも PiTaPa でも乗れるようになるのだが……。

地下鉄の中で東北大のB4の人と話したが、東北大の乾研に配属されるには学年トップ10番以内に入っていないと無理だそうで、なかなか厳しいようである。自然言語処理をやるなら乾研をどうぞ!と言いたいところだが、こんな厳しいと (入学できても配属が確実でないなら) なかなか勧めにくいものがある。松本研も、スタッフの負担は増えるのだが、やっぱりやりたい人をできるだけ受け入れる、という松本先生の方針はよいと思う。もちろん、大学や研究科の制約で、受け入れたくても受け入れられない研究室もあるのだろうけど……

懇親会、右を見ても左を見ても松本研の人ばかりで、知らない人を探すのが困難であったが、[twitter:@overlast] さんに促されておっさん席から若者席にワープ!持つべきものは仲間である。オープニングでは、いつも通り「これまで話したことがない人3人と話すこと」「適当に席を変わってよいので、いろんな人と話してみること」という宿題を出したのだが、みなさん宿題はできただろうか?

さて、自分はといえば、東大鶴岡研のM1の方、長岡技科大山本研のB4の方、お茶の水女子大小林研の方々 (B4〜M2) と交流を深めることができて、大変楽しく有意義であった。この日記を見てくれている人もいて、ありがたい限りである (最近あまり言語処理の話を書いていないのであるが……)。今回、発表も含めて学部生〜修士1年生の参加がとても多いように感じる (もし今回の大会中そう感じなかったとしたら、きっと「おっさん席」にいたのであろう ;p)。とても若返っている感があり、よいことである。実際4月からは学部生の人たちに混じって過ごすことになるのだが、こうやって学外の人たちと交流できる場にどんどん出ていって、いろんな人の話を聞いてもらいたいと思う。

若手の会懇親会のあと、関根の会 (大人の会) の2次会に合流。例年通りだが、かなりカオスな感じ……。長岡技科大の方で、以前卒研をされていたとき述語項構造解析関係でメールくださった方と偶然お話できてよかった。研究テーマは変わってしまったようだが、実は変わった先の彼女のテーマが偶然 takuya-fu くんのテーマとよく似ていて、広いようで狭い世の中であった。

12時に関根の会はお開きになって、みなさんが3次会に向かったようだが、自分は台湾ラーメンなら行きますが飲むのはもういいです、と別れて名古屋駅に行くと、[twitter:@sleepy_yoshi] さんと[twitter:@issei_sato] さんに率いられた NAIST 松本研勢を発見。台湾ラーメン発祥の店に行くらしい。@issei_sato さんは昨晩行ったらしく離脱されたが、@sleepy_yoshi さんは昨晩行ったにもかかわらず (というか、昨晩行ったからこそ?)、道案内してくださる。

台湾ラーメン、検索すると由来が出てくるので省略するが、台湾で作られているラーメンではなく台湾出身の人が作ったラーメンだそうで、とにかくからいラーメンとして知られているようだ (名古屋名物だそうだが、名古屋の人は特に食べないとか……奈良の人がみんなすごいボリュームの定食を食べているわけではないのと同じような感じか?)。で、9人分注文して食べて納得。ラーメンの上にニラとひき肉がたっぷり乗っているのだが、これがからいのである (唐辛子が大量に見えるのだが、どれだけ入っているのだろう……)。ギブアップしている人もいたのだが、香港出身のフランセスさんは「これは普通、おいしい。毎日NAISTの学食で出してほしい」と言っていた。自分は毎日食べたいとは思わないが、味はおいしいので、こういうラーメンが食べられる店が近くにあるといいかもしれない。