インドでわしもプリペイド SIM を買ってみた

今回の国際会議には excursion という遠足がついている (COLING では5日間の会議の中日を excursion にする伝統らしい) のだが、朝の7時に集合してバスの中で朝食と昼食、夜の7時に解散、というスケジュールを聞いてキャンセルした (疲労で確実に翌日ダウンする) ので、ゆっくり朝食。[twitter:@yotarow] くんと助教生活について語り合ったりする。そういえば、2人とも3年目だ。やっぱり研究時間を確保しないとな〜。@yotarow くんは筆頭著者で今回発表に来ていて、がんばっているなと思う。来年度以降の課題である。

本会議の初日にインドの SIM を入手しており、e-mobile 端末に接続して Skype を起動して妻と電話。昨日、昼休みに会場で試したらまともに通話できなかったのだが、今日は普通に会話できた。ホテルのほうが電波の調子がいいのかもしれない (最上階の10Fの部屋)。

ちなみに e-mobile (GL04P) 端末をインドで使うのにあまり情報がなくて困ったが、airtel というところのプリペイド SIM をゲットしたので、設定方法を書いておく。地域によって携帯の会社が違うようで混乱するが、以下は2012年12月現在、ムンバイの情報である。たぶん 3G に対応している他の e-mobile 端末でも接続方法は同様だと思われる。

  1. SIM を GL04P に挿して起動
  2. 適当な端末のブラウザ (iPad でも Mac でもなんでもよい) でウェブにつなごうとすると、e-mobile 端末の設定画面に飛ばされるのだが、そこで「国際ローミングを有効にするか」と聞かれるので「無効にする」を選択
  3. WAN の設定画面に入って新しいプロフィールを作成し、APN として「airtelgprs.com」を入れ、再起動。(APN 以外のフィールドはデフォルトでよい)
  4. ブラウザを立ち上げると再度「国際ローミングを有効にするか」と聞かれるので、今回は「有効にする」を選択

これで使えるようになる。GL04P を再起動するたびにローミング設定を聞かれるし、国際ローミング代が取られるかとヒヤヒヤしたが、残高を確認してみたらそんなことはなかったので、自信を持って国際ローミングを有効にしてほしい。(有効にしないとインターネットにつながらない)

今回契約したプリペイドのプラン (国際会議のオーガナイザが手配してくれたのだが、パスポートとビザのコピーと写真をスキャンして送る必要があった。自分で購入する場合も同様の書類が必要なようである)、4GB まで使えるらしいが、30分間音声通話しても10MBも通信がないようだし、動画を見るとか相当のことをしないと5日で 4GB 使い切ることはないだろう。EvernoteDropbox なんかも止めずにがんがん使い、画像検索したり VPN で大学につないだり、12時間仕事中ずっと接続したままで日本と同じように使ってみたが、1日で300MBしか使わなかった。iPhone 5テザリング、月に 7GB を超えると速度制限がかかるようだが、毎日日中ずっとヘビーに使うのではなく、緊急避難的に使うのであれば、全然問題なさそうだな〜。

気になるのは、2,500ルピー (約5,000円) 払って購入したのだが、会議のページに行くと1,450ルピーと書いてあるので、なにやら余計にお金を払っている気がする (道理で足りないわけである)。もしかすると sim が1,450ルピーで USB モデムが1,000ルピーなのかもしれないが、そもそも自分は USB モデムは不要なので、これ返品して返金してもらいたいのだが、レシートをもらうのを忘れてしまったし、難しいかなぁ。失敗した……。

午前中は会議のまとめ (日記) を書いたり明日以降の準備をしたりしていたが、昼からお仕事。合間合間にメールを書きつつ、主な仕事は英文をそれぞれ数ページ書くだけなのだが、かなり時間がかかる。単純なところではレターヘッドのあるような文章の書き方に始まるのだが、いろいろ思い出したり確認したり、どのように書けばいいか悩んだり。延々書類を書いて、終わったと思ったら次の書類で、同じパターンを3回繰り返し、結局10時間かかる (1つ終わるごとにスピードアップしたが)。〆切直前に夜なべしてやろうと思わなくて正解であった。いろいろ求められていることが違って、けっこうおもしろく、よい経験になった。

PDF に手書きのサインをしようと思って、Acrobat の手書きアノテーション機能を使って iPad 用のスタイラスMacBook Airトラックパッドに書けばいいかと思っていたが、全然つるつる滑って書けない (あと、縮尺が全然違い、自分のサインにならない)。どうしたものか、と思っていたら、実は Preview.app で簡単にサインを入れられるらしく、PDF を Preview.app で開いて「アノテーションツールバー」にあるボタンをクリックすると、iSight が立ち上がり、白い紙にペンでサインしてカメラに向けると、自動でサインを認識してくれて、PDF の好きなところに挿入できるようになるようだ。(一度サインを取り込めば、それから先ボタン一発でどの PDF にも入れられるようになる) これは便利〜。Leopard 以降でついた機能だそうで、カメラがついていない Mac ではできないが、いまどき買う Mac ならカメラはついていることが多いだろうし (MacBook はもちろんのこと、ディスプレイにもついている)、スキャナがなくても使えるのはすばらしい。(スキャナが必要かと思って一瞬絶望を味わった)

本会議の前半2日が過ぎ、明日から後半2日で、しかも本会議後のワークショップが1日くっついているので、明日の午後か明後日か、ちょっと一息つかないと最後まで体力が持たなさそう……。