外国語を学ぶことと異文化を学ぶこと

午前中、明日の大掃除のために修了生の計算機の移動。帰る時間で前日やり残した仕事の続きをやるときの、えもいわれない感じ。家で待っている人がいると仕事が残っていても帰るしかないからな〜。

夕方、誤用タグ付けミーティング。毎回ミーティングの前後に日本語教育の現場について教えてくださるのも勉強になる。親がお金持ちなどで経済的に不安がなく、甘やかされてそだっていて、そこそこ試験はできるのだが、プライドが高くて言われたことや面倒なことはやろうとしない学生が一番手に負えない、というの、どこかで聞いたような話……。

今日考えさせられたのは「的」の使い方。「積極的に」と言うべきところを「積極に」と脱落して言ったり、逆に「丁寧に」と言うべきところを「丁寧的に」と過剰に入れてしまったりする間違いがよくあるそうで、確かにこういう間違いの統計や用例が分かるだけでも有用なのかもと思う。

あと hiromi-o さんから 日本語小論文評価採点システム Jess というものを教えてもらう。これは大学入試センターの方が作っているシステムで、論理構成や修辞技法を採点してくれるらしい。COLONG-ACL 2006 に論文も出ているそうで、勉強不足であった。

  • Ishioka,T. & Kameda,M.: ``Automated Japanese Essay Scoring System based on Articles Written by Experts," Proceedings of the 21st International Conference on Computational Linguistics and 44th Annual Meeting of the Association for Computational Linguistics, Sydney Australia, July, pp.233-240, 2006.

夜は erlyn-m さんに無事コタツを渡すことができた。日本スタイルのコタツ、たいそう気に入ってくれたようでよかった。自分も海外にいると、その国の文化に触れることができると楽しかったし、現地の人でないと分からないものを教えてもらうと嬉しかったので、できるだけ力になれるといいなぁ。