Android の日本語入力環境が大きく変わった

連休前の事務仕事がいろいろと。

昼過ぎ、明日が休みなので急遽入った電話会議。そろそろ来年 (度) のことを考えないといけない時期か……。

午後、オフィスアワーのために研究室待機。結局誰も来なかったが、一応受講者からメールをいただき、5人が単位を取得希望とのこと。続きは年明けだな〜。年明けの講義では統計的日本語入力について話す予定。

1週間ほど遅れてしまったが、Andorid 用の日本語入力システムの Simeji が Baidu に買収されたという話に続いて、Google 日本語入力の Android 対応。前も Baidu IME のリリースと前後して Google 日本語入力が発表され、局所的に日本語入力関係が盛り上がったが、タイミングがよいのか悪いのか……。

とはいえ、Simeji の取得のために、一説によると数億円で買収したとのことで、もし本当なら日本のソフトウェアエンジニアにとって朗報。本業と別にソフトを作っていても一攫千金 (?) できるというお話。まあ、数億円だとまだ一生それで食って行けるわけでもないので、一攫千金と言えるほどではないかもしれないが (早期リタイアするのではなく、働き続けるのだとしたら、十分なキャッシュをもらえて嬉しいと思うけど)。Simeji は入力アルゴリズム的には他の変換エンジンを読んでいて、がんばりどころが自然言語処理機械学習的なところではないので、そういう分野で研究している人にはあまり関係ないのかもしれないが……。

今年の言語処理学会スマートフォンにおける日本語入力の現状と課題について書いたが、この分野はめまぐるしく移り変わっているところで、1年もしたら話が通用しなくなっていたりするのだろうなぁ。