学生のやる気に火をつける

朝バスで高の原へ。これまで長期間の出張を除いては割合車で行くことが多かったのだが、車なし生活なので1時間に1本のバスを乗り逃すと大変である。

京都駅、中日だからと油断していたが、けっこう混んでいた。新幹線の乗車券と特急券を受け取り、駅ビルで昼ご飯。自分たちのあとには長蛇の列……。

ビックカメラに行って iPhone 4 白はあったのだが、現在在庫がなく予約受付中らしい。あれば機種変更してもいいけど、予約してまでほしくないな〜 (もう一度京都に来るのが面倒くさい)。

入場券を買って新幹線改札をくぐり、見送り。帰ってきてから夜電話したが、3月11日以降ほとんど一緒にいたので、電話で話すのは変な感じ。

最近読んだ本で個人的におもしろかったのは元代ゼミ講師吉野敬介の「だからおまえは落ちるんだ、やれ!」

という本。イオンの本屋で平積みされていたので思わず買ってしまった。

自分は代ゼミに通っていた(し、代ゼミの寮で合計1年住み込みチューターもしていた)が、結局古文は別の人で受けていたので、どういう人か知らなかった。この本を読んで、納得。予備校時代の何者でもない感じを思い出して甘酸っぱい気持ちになる (笑)

予備校の授業は、確かに受験テクニックも教える人はいるが、基本的には勉強の仕方だとか、論理的に考えるとはどういうことか、ということを体系的に教えるところだと思っている。そういう意味では、なにを教えるかも大事ではあるが、受講生の「やる気に火をつける」のが一番重要なミッションである。

なので、最初の授業で90分のうち60分、「なんできみたちは落ちたのか」とか「やる気になって努力すれば実力はつく」とかいうことを延々言われるのは(響く人には)必要なことだと思うし、なんであんなに雑談がたくさんあったのか、今ではよく分かる (必要性が分かっても、それを伝えるのは難しいが)。

また、これを読んで先日 NAIST の図書館で借りた

プロフェッショナル 仕事の流儀 (3)

プロフェッショナル 仕事の流儀 (3)

も思い出した。3人インタビューされているが、最後の竹岡さんは駿台予備校の英語講師。Wikipedia に紹介ページまである(笑)。この本自身、「プロフェッショナル仕事の流儀」を本にしたもので、ときどき茂木健一郎のお言葉が入っていたりするが、基本的に毒にも薬にもならない内容なので、番組自体を見た人はあえて読む必要はないだろうな〜。

彼も最初京大の数学科に入って塾講師をして面倒を見た高校生が全員志望校に落ち、「自分のせいだ」と精神的に追いつめられ、結局英語講師に転向して(文学部に学士編入)、以来ずっと英語を教えている、という経歴。彼の授業も独特なようだが、やはり強調しているのは「生徒のやる気を引き出す」ということ。やる気にさえなってくれれば、あとは自分で勝手に勉強して行く、と。

どうやったらそういうことができるのかなぁ、と考える日々である。いや、松本研はそもそも入学してくる段階からやる気満々な人たちばかりなので、自分はそんなことを気にするより、他にやるべきことがあるような気もするが。