Facebook はリア充向けの SNS だから日本じゃ流行らなさそう

山手ラーメンが本郷にできたと聞いて行ってみる。駒場にいたときときどき行ってたな〜と思い出して。

1時半に行ってみたのだが2-3人待ち。すぐ坐れたが、次々とお客さんが来るので食べたらそそくさと出る感じ。店内がきれいなのはいいのだが、もう少しゆっくりしたいかな〜。なんかラーメン批評家みたいな人が左右に陣取っていて「スープが魚介類で云々」とかそれぞれ言っていたのだが、食べながら解説していったいこれは美味しんぼか!と思ったり。(ちょっと疲れた)

UT cafe が日曜日は閉まっていたので東大構内のドトールに。

黙々と手帳を整理していたら、隣に2人坐ったのだが、いろいろと工学系の話をしていたのでそれとなく聞いていた。内容的にどうやら男性のほうは同業者かなと思ったのだが、一応黙っていた。しかし「Google の創業者の一人は Larry Page で〜もう一人は Sergey なんだっけ?え〜とえ〜と」というのにとうとう我慢ができず、「Sergey Brin ですよ」と教えてしまった。どちらの方ですか? 名刺交換させてください、と言われたので交換してみると、先日 NAIST まで講演に来られた Rosen Diankov さんだった。えー、こんなところでお会いするとはびっくり。世界は狭いものである……

お相手の方、学部生なのにすごくしっかりしていてこちらも驚いたのだが、いるところにはいるんだな〜。自分の見ている人が全体のごく一部で、世界を股にかけて活躍する人はちゃんと育っているのだな、と思ってちょっと嬉しいような、自分は若い世代の人たちに向けてなにができるんだろう、と思ったりとか。陰ながら応援しています!

夕方は場所を移動して3勉強会合同忘年会へ。Koots で一休みしてからちょうど待ち合わせ時間に行ってみたのだが、初めて見る人でもこちらの忘年会に向かっている人が容易に判別できる (笑) いや、なんというかオーラが違う、というか…… (ポジティブシンキング!)

最初は @sugarlife さんと @hitoshi_ni さん、そして @taiichi84さんのテーブルで自然言語処理の話をしたりとか企業での研究の話をお聞きしたりとか。

@sugarlife さんとは初めてお会いしたが、音声認識の研究をされていたそうで、「こういうことができるといいな」という話をお聞きして、自分の祖父が入院して話せなくなったとき、気道切開していても話せるような音声合成システムを作れたらな、と感じたことを思い出した。エンジニアとしては、それが必要な人はそんなに数は多くないのだが、必要な人にとってはそれがあるのとないのとでは生活の質が全然違う、そういうような技術に携わっていけたらな、と思うのである。(大学でエンジニアリングをする、というのはそれに近いのかもしれないが)

席替え後 @mkataigi さんと同席に。「魔の3年」について話したり。ウェブ業界の自分が好きなところは、みんな向上心があって、自分の能力向上のためには転職を厭わないところかなぁ。日本的大企業の中にいると、なかなか会社を変えようという方向には行かない(さまざまな制約でできない、あるいはすると損をする)のだが、人材の流動性が高いほうが自分は居心地がいいので、ウェブ業界は住みやすいのであろう (きっともっと落ち着きたい人もいるのだろうけど)。

飲んでいると@ytoさんと@komatsuhさんがやってきて、いろいろとお話したりなど。@yto さんから「小町さんはプロ学生ですから、自然言語処理の学生の目標なんですよ」と教えていただく。去年も書いたことがあるが、「人文系から理工系に専門を変えてもだいじょうぶ」「浪人・留年を繰り返してもだいじょうぶ」という意味でのロールモデルに自分がなっているのだとしたら、それは光栄なことだなと思っている (笑) 最初からやりたいことが明確でするするっと来た人や、ストレートで進学したり飛び級したりする華々しい人たちと比べると、自分は回り道もしたし失敗もいろいろとしてきたわけだが、「別に回り道してもいいんだ」「失敗してもいいんだ」と学生が思ってもらえる役割であれば、喜んでそういうモデルになりたいものである。

帰り際 @norizm さんと @ohkura さんが前からの知り合いだと聞いて「世界は狭いなぁ」と思ったりしつつ、@smly くん (この忘年会のためだけに修士論文を中断して往復夜行バスで奈良から東京に駆けつけたらしい!すごすぎる) から「小町さん、酔うと性格全然違いますね!」と言われてちょっとショック。確かに酔うと饒舌になるのは確かだが、奈良にいるときはどういう性格だと思われているんだろう……。

あと昨日も楽天シンポで @hyoshiok さんとお話しして久しぶりに「昔 Gentoo Linux のコア開発者だったんですよ〜」と自己紹介をしていて思った(自然言語処理の人は分からないかもしれないが、OSS 開発者的には @hyoshiok さんと言えば超有名人)のだが、自分のオープンソース系の開発者としての顔と自然言語処理の研究者としての顔は相当分離していて、ほとんど共通の人いないのかも、と思ったり……(たぶん共通している人はみんな Googler)。ウェブ業界にいると自然言語処理研究だけでなく、少しは OSS 系のテイストもあるので、そっちの顔が強くなって「性格違う」と思われるのかなぁ、と考えたりした。

さっき SPYSEE で検索したら、どうやら自分はネット上では4人格に分裂しているらしく (1番目の人は自分と同姓同名の別の人だが)、確かに「相談員としての自分」「オープンソース開発者としての自分」「科学史・科学哲学を追求する自分」「奈良先端大に来てからの自然言語処理研究者としての自分」はそれぞれ違う (最初の2つは恐らくほぼ同一) し、分かれているのがむしろおもしろかった。(しかし同一人物だと分かっていても統合できないのか、このシステム。ちょっと困る……)

日本で Twitter が流行ったんだから Facebook も流行るかも?! と最近やる人が増えているようだが、日本には「リア充」向けの Facebook (LinkedIn) は流行らないんじゃないかなぁ。自分は実名主義なので Facebook とか LinkedIn のほうがむしろ TwitterMixi より好きなのだが、「自分がどの学校の卒業生である (組織のドメインのメールアドレスの到達確認までされるので、企業名や大学名を詐称したりすることができない)」「自分がどういう友だちとどこに行って写真を撮った」みたいなことで埋め尽くされている Facebook/LinkedIn より、匿名で参加できて「あしあとつけたら日記見たはずなのに、コメントしないなんて最低!」なんてコミュニケーションが成り立つ日本人には TwitterMixi のほうが合っていると思う。

ちなみに海外で働きたい、あるいは海外に留学したいと思っている人は Facebook と LinkedIn アカウント作っておくとよい。最初は書くことないと思っていても、少しずつ書くネタは溜まっていくし、海外で知り合った人からは「Facebook アカウント教えて?」と聞かれたり、LinkedIn で見つけてくれてコネクションのリクエストをされたりするので、作っておくとスムーズなのである。(ま、それもリア充じゃないとリクエストされなかったりするかもしれないが……)

そういえば、「生駒日記を1年以上読んでいる人は参加してよい」という項目があったせいか、何人かから「生駒日記を読んでいたからこの会に参加できました!」とお礼の言葉があったのだが、たぶんお礼は @overlast さんに言ったほうがよいのではと……(笑) 幹事どうもお疲れさまでした! みなさんどうぞよいお年を〜 来年は飛躍の年、成長の年にしましょう!!