検索エンジンの研究開発に必要なのはネットへの愛

ふと百度(バイドゥ)の採用ページを見ていたらリサーチ&ディベロップメント職の採用ページが増えていた。4月から働き始めた萩原さんもバイドゥ(百度)での1週目-学生のうちにベンチャー的雰囲気を味わっておくべきというエントリでバイドゥエンジニアの楽しさを存分に書いているので、興味があった。

よく採用ページを見ると分かると思うが、開発のことを全部研究開発と呼んで研究っぽく見せているのではなく、開発する人はフロントエンドエンジニアという形で別に募集されているので、研究するってのはそれなりに意識されているのだと思う。

上記ブログの萩原さんも(現在の所属こそバイドゥであるが)自然言語処理業界トップクラスの国際会議である NAACL-HLT の今年の会議で Microsoft Research インターンシップ時代の研究が採択されたようで、めでたい。

  • Masato Hagiwara and Hisami Suzuki. Japanese Query Alteration Based on Lexical Semantic Similarity. NAACL-HLT 2009 (to appear).

内容自体は言語処理学会NLP 若手の会で発表された内容と同じだそうだが、やっぱり3ヶ月のインターンシップでこういう会議に通るくらいしっかり実験して論文書ける、という意味で、Microsoft Research の summer internship は超オススメである。

あと、上記の採用ページから少しコピペしてみると、

  • 業務内容
    • 検索エンジンの性能向上のための研究
    • 検索システムのコアの開発
    • 大規模システムの安定稼働のための開発
  • 必要なスキル/経験

とのことで、いろいろ研究開発することがあるんだろうが、必要なスキル・経験に書かれている最後の一行がいい(笑) 

もうすでにそれなりに大きくなってしまった会社に入ると上がつかえている(のに下はたくさんいる)のでやりにくいとかいう話を聞いたり、かなり大きくなってしまった会社だと新卒は待遇が悪い(のでそういうのがほしければリスクを取って小さいところに転出するべき)とかいう話を聞いたりするのだが、こればかりはどういう規模が好きかとか、どういう問題が好きかとか、その人の生き方や性格によるところが大きいんじゃないかなぁー(一昨日のエントリものときも書いたように、大人数で研究・開発がしたいか、逆に少人数のほうがいいか、そういうのはけっこう大事だと思う)