KVS 勉強会に出て、自分でも書いてみたいなと思ったり。

Key-Value Store 勉強会なるものに行ってきた。キーと値をペアで保持するデータベースマネージャ的なものの勉強会。発表者豪華〜。

開催を知ったのは上記 @kzk_mover くんの Twitter なのだが、他の人たちも Twitter で知ったらしい……。Twitter 恐るべし。

tabatee さんO 野原くんO 倉さんといった人たちの近くに坐っていたのだが、id:yukoba さんと久しぶりに再会。相談員のときの先輩なのだが、直接お話するのはかれこれ6,7年ぶりくらいだろうか……(忘れているかもしれないけど)。勉強会終了後、最近の研究の話をしたりするのだが、ちゃんと聞いてくれるので説明のし甲斐がある。ふふふ……

ピザをつまんだりお酒を飲んだりしながら、ということだったのだが、最初は「こんなあったらものすごい量余るよ」と思っていたら、途中足りなくなって追加買い出しに行っていたようで、さすが80人集まると違うな、と思ったり……。kzk くんが勉強会の冒頭で「楽天Mixi の勉強会みたいじゃないっすか」と言っていたが、Yahoo! の人とか Google の人とか考えると、集まるところに人は集まるものだなと思う。

どの人の話もおもしろかったが、個人的には mikio さんの Tokyo Cabinet と Tokyo Tyrant の話 が一番おもしろかったかな(大幅に時間オーバーしていたが……)。ChaIME も Tokyo Cabinet をバックエンドに使わせてもらっているのだが、O 野原くんのトークでも紹介されていた簡潔データ構造を用いた Tx と比べてそこまでサイズも大きくなく、それでいて検索が非常に速いので、大変重宝している。

かな漢字変換的にはやはり key-value store (hash 的なもの)ではなく Trie があるといい(common prefix search が使えると検索効率がよい)のだが、やっぱり自分で1回は書いておいたほうがいいのだろうなー、と思った。いつになるか分からないけど……。

あと、O 野原くんの話もそうだが、shudo さんの話も典型的に優れた研究者のスライドで、話し方もポイントを押さえていて、非常に分かりやすくてすごいなぁと思った(特に shudo さんのスライドは天才的に見やすい)のだが、会場の反応は今ひとつ……。研究チックな発表になるとちょっと温度差があるのかなぁ? 自分も昔 Gentoo 開発者(もしくは Fink 開発者)として活動していたときはエンジニア的なスライドを作っており(たとえば、今からすると恥さらしかもしれないが、2003年の BSD/Linux day に呼んでもらったときのOS Update のスライドとか、FSIJ の例会に呼んでもらったときのスライドとか……)、大学院に来てから研究のスライドをたくさん見て、こんなに違うのか! とびっくりした(研究のスライドのほうが遙かに分かりやすいと思うし、こっちのスタイルのほうが好き)のだが……。

とはいえ実装に踏み込んだ話とか、性能比較の話とか、研究とは違う毛色の勉強会も前はよく出ていたし、それなりに好きなので、(key-value store は主にユーザ側だったが)けっこう楽しめた。閉会のとき kzk_mover くんから次の勉強会、小町さん機械学習とかどうですかと名指しされてびっくりした(笑) (自分より O 野原くんみたいにもっと詳しい人たくさんいると思うが、こういうことを言われるとその気になりやすいのが自分(^^;) でも自然言語処理関係の勉強会である程度人が集まりそうなのは、かな漢字変換形態素解析くらいかなぁ……。(機械学習だったら研究中心のものになりそうだし、研究中心の勉強会はいくつもあるし……)

taroleo さんと初めてお会いできたり、shudo さんと論文と仕事の両立についてお話できたり(博士への長いかもしれない道 2000年度版も参考になる)、行ってよかった。KVS 勉強会企画・運営してくださったみなさま、どうもありがとうございました!