奥村研 & 松本研 OB/OG 会

懇親会はパスすることにして、懇親会に行かない人でどっか食べに行きましょう、ということで奥村研 OB/OG の方々と京都駅まで出ておでんを食べたりなど。

タグ付けの話とか今後のキャリアの話とかいろいろ話を聞いたりして盛り上がる。非常に参考になる。昔からかな漢字変換やっていた人(辞書のメンテナンス)とかルールベースの機械翻訳やっていた人たちっていまどこでなにしているんだろうと思っていたが、いろいろおもしろい話を聞けて楽しかった。そういう人たちの知識が残っているうちになんとかしないと、せっかく何十年にもわたって蓄積された経験が永遠に失われてしまうと思うのだが、なんとかならないものだろうか。

機械翻訳でもルールベースから統計ベースに10年ほど前から切り替わり、ようやくここ数年で統計ベースに構文情報を入れていきましょうという流れになってきたが、これは間に合っているのだろうか。かな漢字変換でもヒューリスティックベースから統計ベースになる流れは止められないが、それまで培ってきたノウハウを統計ベースの中に組み込むのが遅れると、完全に失われてしまうのではないかということを危惧している。なにか解決策があるわけではないが……。

というわけで、JSA 様には大変お世話になっています……! (正式名称今日まで知らなかった)

あと研究と開発の会社(仕事)の距離感というのもなかなか難しくて、どうするのがいいのかなぁ、と話を聞いたりなんだり。奥村研の人たちは松本研の人たちよりそういう状況について詳しいと思うので、勘所を聞いてみたり。自分が研究開発の会社をスピンアウトしたりすることはまずないと思うが、自然言語処理という分野としてはそういう道はアリだと思うし、逆に企業で働いたりベンチャーやっていたりする人を大学院に呼び戻す(というと上から目線かもしれないが)ような流れはもっと加速したほうがいいと思う(人材の流動性がもっと上がること前提になってしまうが)し、長期的にはエンジニアコミュニティと良好な関係を保つことはお互いに取ってよいことだと思うので、いろいろと考える。

若手の会はプログラム委員も半分企業の人だし(その割には9月末という企業人には優しくない時期に若手の会が企画されてしまったのはよくなかったのかもしれないが、これといって反対の声もなかった気もする)、若手ベースでつながって変わっていくのがいいのかなぁ、とも思う。@makimotoくんのようにエンジニアであるが仕事として参加できたり、@mhagiwaraさんのように上海から(!)駆けつけたり、10年単位で考えると変わっていくのではないかな、と楽観的に考えたりする。

また今後ともこの分野、みなさんで盛り上げていきましょう〜