自然言語処理東大・東工大合同勉強会

NLP 若手の会メーリングリストで案内が流れていたので、東大でも東工大でもないがのこのこ合同勉強会に行ってみる。

人はけっこういて16人ほどかな。多士済々という感じで、これだけの人数が集まれるのはすごいと思う(松本研じゃこうは行かないよなー)。

三輪さんのトークは転移学習・マルチタスク学習・ドメイン適応・半教師あり学習などいろいろなトピックがあったが、自然言語処理本業で初めてすぐ(?)だそうで、とりあえずいろいろ試しているのだなという感じ。「それも試してみましたが、理由は分からないのですがこの方法が一番精度がよかったです」という説明が多かったので、(このタンパク質間の関係同定タスクがよく分からないため、)いったいなんでだろうなぁと思ったり(蛇足ながら、これから理由を考察されるだろうし、アイデアだけとか実験途中の結果だけとか ongoing な研究の話をする場所だと思うので、それが悪かったという訳ではない)。タスク自体が不案内だと、こうしてみては、みたいな建設的なコメントがしにくいというか……。それでも hiroya-t さんはしましまさんの「飼い馴らし」を紹介していたり、さすがみなさんコメント力あるなと思った。

企業の研究所に修士新卒で入ると、修士までの研究と(時には全く)違った仕事を担当したりすることがあるとは聞くが、博士号取って大学に残る(ポスドク)にしても、所属とか分野が必ずしも自分の博士までの研究とドンピシャじゃなかったりすることもあったり、あまり状況は変わらないのかも、と思ったりする。

hiroya-t さんは「新しい」視点を提供する Alternative Clustering という手法とその予備的実験結果についての紹介。手書きのスライドというのも久しぶりで新鮮だったが、1行ずつ追いかける輪読会とか、もしくはスライドに簡潔にまとめてぴしっと終わってしまう勉強会とかいうのに染まっているので、こういうまったりした勉強会もよい。昔の SVM 勉強会ってこんな感じだったのかなぁと想像。勉強会でデモまで魅せる(←変換ミスだがミスじゃないかも(笑))メソッド、いいかもしれない。個々人がある程度予備知識ないとこのスタイルの勉強会できないだろうから、松本研で実施するのは難しいかもしれないが……

勉強会後、ryu-i さんと N 口さんに徳永研究室の中を案内してもらう。広い! 松本研の個人の席の3倍はある。最近いろんな企業のオフィスを見せてもらっているが、一人当たりのスペースが狭いところから広いところまで、いろいろある。一番快適っぽかったのは Microsoft なのだが……狭いなら狭いなりに適応しそうな自分がいる(小中高とよくあんな小さい椅子と机で1日何時間も授業受けていたものだと思うが、慣れればそんなに不満はないのだろう)。