後生畏る可し—後進の者は努力しだいでどれほどの力量を身につけるかわからないので、おそれなければならない。

id:syou6162 さんがミーティング参加のために赤坂近辺まで来ているという(ことを Twitter で知った)ので、一緒にご飯を食べてくる。ちなみに、こうやって後輩の人と一緒にご飯を食べるのは、松本先生が学会に行ったら年上の人とはほとんど食事に行かず、学生たちとばかり食事に行く、というのを聞いて自分も実践しているのであった。松本先生の「ぼくは上の人とはいつも衝突していたね」と思い出話をするのが自分は好きなのだが、上は乗り越えるべきもの、下は大切にするべきもの、そういうところの価値観が好きなのであった。

実は syou6162 さんに直接お会いするのはこれが初めてで、いつもは Twitter の中で会話して、ときどき(インターンのこととか)メールするくらいだったので、どういう人か期待半分不安半分(? いや、妻は初めての人と会うとき緊張するので、ちょっと気になっていた)だったのだが、研究に対する考え方、仕事に対する考え方など、まだ学部4年生なのにこんなしっかり地に足ついて考えている人はいないよ、と夫婦で唸る。相談に乗るつもりが、むしろこっちが教えてもらったくらい……。謙虚で素直だし、将来絶対大きな仕事ができると思う。

後生畏る可しというのは論語の言葉で、

子曰。後生可畏。焉知來者之不如今也。四十五十而無聞焉、斯亦不足畏也已。
(青年は恐るべきである。
どうして将来の彼らが現在のわれわれに及ばないとわかろうか。
四十歳、五十歳になっても世に知られないようでは、
まずこれは恐れるにたりないものである)

という一節なのだが、自分は「四十五十而無聞焉」にならないようがんばろう。