Google 社員が辞める理由は給料が安いから

Google 社員が辞める理由という文書が流出しているらしい。先日 Google でもアメリカにおける金融危機の影響で100人リストラするという話が報じられていた(正確のために書いておくと、100人切ると言っても人事の100人を切るという話で、しかも契約社員とか外部の人を先に解除してから、ということだ)が、やはり Google といえどパラダイスではなく、普通のところは普通という至極当たり前のことだと思うのだが……

最大の不満の一つとして、他社と比較して薄給であることが挙げられており、福利厚生の減少がその懸念を増加させている。他には、官僚的すぎること、ずさんな経営、社内教育の貧弱さ、数ヵ月もかかる採用手続などに対する不満が多くみられた。

給料が安いというのはソフトウェアエンジニア以外の話では? (インフラチームとかそんな高くない)と思って読んでみたら、それでもソフトウェアエンジニアっぽい人でも給料が安いと書いてあるな……。なんともいえない。Google 本社があるカリフォルニアは生活費(住居費も含めて)が高いことで有名で、少しくらい転職で給料が上がっても生活費+住居費が上がったからむしろ貯金を切り崩して生活しなければならなくなった、なんていう切実な叫びも書かれている。自分も最近東京に住むのと奈良に住むのと比較検討してみたのだが、年収にして100-150万は高くないと東京で暮らすほうが生活水準的には奈良で暮らすより貧しい生活をしなくてはならないような……(文化水準的には東京で暮らすほうが豊かだと思うが)。

あとアメリカらしいなと思ったのが「数ヵ月もかかる採用手続き」というところ。確かに以前 Pantel さんから聞いたようにシリコンバレーでは普通半年で転職するというのであれば、採用手続きに数ヶ月もかかったら長すぎるほうなんだろう……。