金子みすゞ

言語学の課題をやっていてふと金子みすゞの詩集を読み返していたところ、「ながい夢」という詩で再び立ち止まる。

きょうも、きのうも、みんな夢、

去年、一昨年(おととし)、みんな夢。

ひょうとおめめがさめたなら、

かわい、二つの赤ちゃんで、

おっ母(か)ちゃんのお乳をさがしてる。

もしもそうなら、そうしたら、

それこそどんなにうれしかろ。

ながいこの夢、おぼえてて、

こんどこそ、いい子になりたいな。