めばちこ・めいぼ・ものもらい

数日前から目が痛く、日曜日は痛みが引いたのだが水疱のようなものが瞼の内側にできてしまったので、眼科に行ってくる。学研奈良登美ヶ丘駅前の嶋田眼科というお医者さんだったのだが、先生は症状よく聞いてくれるし、状況も説明してくれたり、撮影した写真の拡大図を見せてくれたりするので、安心して受診できてよかった。

以前小学生のとき「眼圧が高い」と言われて眼圧を下げる薬と瞳孔を開く薬をしばらく点眼していたのだが、今回もう一度計ってもらったところ、全く問題はない範囲(16)だったそうだ(正常値は10-20mmHg)。小学生のときは22とか23とか言われていたような気がするのだが……。

視力検査もついでにやってもらったところ、左目矯正視力0.9、右目矯正視力1.2だそうで、NAIST の健康検査の視力測定は非常にいいかげんなので信用していないのだが、今回はかなり時間かけて(眼鏡を作るときみたいな検査)やってもらってこれくらい見えているそうで、びっくり。この眼鏡は両目0.8程度しか見えないように作ってもらったはずなのだが、NAIST に来てから視力よくなっているのだろうか……(最近研究室から帰ってきたらあまり PC 開いていないから? もしくは夜更かしするのを止めたから?)

あと、お医者さんが症状のことを「めばちこ」と言っていて少々驚く。薬剤師さんも「めばちこですね」と言っていたのだが、この呼び名は一般的な言い方なのか? 「めばちこ」とは普通「ものもらい」と言う症状のことなのだが、母がよく言っていたので、徳島の方言かと思っていたのだが……

と思って検索したらものもらい MAPがヒット。大阪〜奈良〜兵庫〜和歌山で特に使われている言い方のようだ。母もしばらく大阪の淀川キリスト教病院で働いていたらしいので、そのときから使うようになったのだろうか? 徳島のところをクリックすると、徳島では「めいぼ(目のいぼ)」という言い方が78.8%、「めばちこ」が12.9%、「ものもらい」が3.5%のようである。父は香川出身だが、「めいぼ」という言い方をしていた気がする。香川をクリックすると、「めぼ」が32%でトップ、「めいぼ」が23.2%で続き、3位が「めばちこ」の13.6%で、「めばちこ」も通じていたので、香川はいろいろなバリエーションが許容されているのであろう。

一方、東京では「ものもらい」が88.7%だし、実際自分は「ものもらい」以外東京ではこれまで耳にしたことはない(でも「ものもらい」と聞くとおいわさんみたいな大きなものを想像するし、直径1mmくらいの小さなものは「めばちこ」のほうが語感としては適切な気もする)。

こういう地域特有の表現で著者の出身推定ができそう。ブログなんかに大量に書かれたデータが必要だろうし、MixiFacebook なんかで入っているコミュニティの小学校や中学校の名前などから複合的に抽出するほうが簡単だろうし、テキストだけからやる意味はあまりないと思うけど……。もっとも、究極的には出身が分かるとなにが嬉しいのかという問題が。(犯罪捜査のプロファイリングとかに使える? 証拠として提出できないだろうし、あまり意味ないかも……)

しばらく抗生剤とステロイドの目薬を点眼して2週間後に経過観察。結膜炎みたいな伝染性のものじゃなくてよかった。