定常のお仕事だけで手一杯

朝から日本時間翌日〆切の NAACL の最後の追い込み。集計してみたら、この日だけで6.5時間 NAACL の原稿を見ていた(5人分)。

お昼から学部教務委員長のお仕事で、学部長室に行く。そちらの仕事は説明して承認を取り付けるという話で、承認自体はすんなり降りたのだが、これまでの数年の経緯を説明したりして、それなりに時間がかかる。しかし学部長ともなると、なにかを決定する際に誰かに不利益な決定をすることや、これまでの方針と違う判断をするならその理由が必要だったりするので、いろいろ気にしないといけないことが多いんだろうな、と思ったりする。准教授から教授になるタイミング、学科長業務が当たるタイミングで、同じことを思うのだろうけど(ちなみに学部長は選挙だが、学科長は輪番)。

あと、その話とは直接関係ないのだが、ついでに来年度の業務を一つ頼まれる。普段の委員会は定常業務だけで手一杯なので、新しいことを始めようと思ったら、ワーキンググループのような形で議論をスタートさせて着手する、というやり方になっているようだが、確かに定常業務の量と性質を考えると、それは適切なやり方であるように思ったりする。逆にいうと、そのように「変える」または「立ち上げる」ということを目的としていないと、仕事の量の局所的な最小化という観点からは「何も(変更)しない」というのが常に最適解になるので、どうしても身動きを取るのが遅くなってしまうのである。そこそこ小さい組織、または歴史が浅い組織であれば、もっと身軽なのだろうが、首都大はかなりしがらみが多い組織なので……(日野キャンパスで完結するような話は、基本的にフレキシブルで、環境としても快適なのだが)