毎年の避難訓練から避難

午前中は B3 の研究室インターンシップもそこそこに、防災訓練。毎年この時期に防災訓練をするのだが、だいたい木曜日の2限の時間に実施され、B3 の時間割的に毎年 B3 はこの時間帯のインターンシップを希望するので、結局毎年 B3 と避難訓練をしている(B4 以上はこの時間に防災訓練をすると知ってか知らずか、木曜の2限に当たるこの時間帯はそもそも大学に来ない)。

今年は消防署の協力で放水訓練も含めた本格的な訓練だそうで、自分も立ち話をしながら見物したりする。いや、そんなことをしているほど時間はないのだが、学生含めゾロゾロと解散していると、職員の方々が「残れる人は残ってください」とお願いして回っているのを見ると、ちょっと心が痛んで……(せっかく消防署のみなさんにご足労いただいて、誰も残らないと申し訳ないだろうし)。

午後は教授会、そして学科会議の合計4時間の会議。委員長でなかったころは教授会はコース会議やコース長会議で根回しの終わった事項をひたすら確認するだけの退屈な時間だと思っていたが、委員長として説明する側に回ると、稀に審議事項で意見が出て差し戻しになったりすることがあるので、説明にも気が抜けない。

その前後にオフィスアワーを入れて進捗報告を聞いたり、合同研究会の発表練習を聞いたり。YANS(NLP 若手の会シンポジウム)に発表が間に合わなかった人を中心に、複数の大学での合同研究会に参加してもらうのである。自分も M1 のときに筑波大学で開催された合同研究会でポスター発表したのが、自然言語処理の発表デビューだったので(そのときは自分がその研究をしているという意識はあまりなかったし、誘われるがままに参加したような感じだったが、結局修士論文はそのままそのテーマで書いた)、学生が学外の人と交流する機会は積極的に作りたいのである。

最近 YANS に関してはちょっと研究室内でも参加のポリシーを変えていて、以前は全く研究をしていない人にも旅費は負担するので聴講しては、と参加を勧めていた(どちらかというと原則参加)のが、参加したくない人もいるようなので任意参加(共著者を含め、聴講参加でも旅費は出す方針は継続)に変更してしばらく経ち、それはそれで意味はあったと思うが、いろいろ思うところあって来年からは共著者以外の聴講参加には旅費を出さない方針にする予定。YANS に参加することで研究の動機付けを意図していたのだが、きっかけとして聴講を用意する必要はない、という結論に達したのである。

結局のところ、国際会議での発表につながらないような研究はうちの研究室では積極的にサポートしない、ということにつながるのだが、なにがつながってなにがつながらないのかは研究を一通りやらないと分からないと思うし、難しいものである。