ウイルスに家族全員罹患する

娘は今日から保育園 OK とは言われていたが、昨晩も吐いたので様子見のため実家で見てもらう。

午前中、言語学習支援勉強会の進捗報告。実装する手法が数理的にどういう背景があり、対象とするデータに対してどうフィットするか、というところがポイントなのだが、このあたりはなかなか難しいところもあり、手を動かしつつ理解していくという感じだろうか。現在の言語学習支援勉強会の問題点として、学部4年生しかいないので、学年を跨いだ知識の共有・伝播がなかなか進まない、という問題がある(一応機械翻訳勉強会グループの人も出てくれているけど)。来年度は博士後期課程の人が2名復帰するので、もう少し多様性も増し、ダイナミックな勉強会になるであろう。

30分ほど進捗報告を聞いているうちにどんどん体調が悪化し、トイレに駆け込む。6Fのトイレは人がいて、5Fのトイレにも人がいたので、4Fまで降りて吐く。これ、娘の急性胃腸炎のウイルスだわ……。頭痛と悪寒、吐き気を抑えながらなんとか3人分の進捗報告を聞く。1人遅刻で来られなくてかえって助かった。

まともに活動できる体調ではないので、保健室で1時間横になる。ちなみに日野キャンパスの保健室、機材はまだ都立科学技術大学のものだったり(短大時代のものもあるらしい)、歴史を感じる。アクエリアスを飲みつつひたすら横になって養生したが、悪化はしないものの回復もせず、暗澹たる気持ちで午後の進捗報告に。

午後は機械翻訳勉強会。実験の進捗がなかなか興味深く、話を聞いているうちにすっかり体調がよくなる。体調と研究内容の進展具合に相関があるのだろうか。しっかりサーベイをしている人が出してくる研究アイデアは、どれもおもしろい。あとは、そのうちのどれを実装・実験するかとか、限られた時間でどこまで何をするか、というところである。

個人的には誰かニューラル機械翻訳をやるとよいと思っている(state-of-the-art な統計的機械翻訳と比べると、かなりシンプルで分かりやすく、ひたすら下積みをしないでも手が出せるので、修士から自然言語処理を始めた人向き)のだが、誰もやらないのかな……。あと string-to-tree 翻訳も誰かやらないかなー。目的言語側で構文解析できる、という設定での翻訳は、誤り訂正の研究をしていても欲しくなるのだが、cicada のようなツールもあるし、この設定の知見を深めたい(今のところ、ポジティブな結果は得られていないのだが)。