友人と話したネタは価値がある

朝5時から2時間ほど原稿執筆。やはり2時間確保できるかどうかが、原稿を書けるかどうかに関係しているようである。添削は1時間(未満)でもできるのだが、自分で書こうと思うと1時間ではどうしても書けない。

午前中は情報抽出勉強会である。みんないろいろ実験していておもしろい。研究的に論文になりそうな内容とそうでない内容があるのだが、どこまで介入するかが難しいところである。自分で考えて試行錯誤するのも大事だと思うが、論文になる見込みがないところに何週間も注ぎ込むのももったいないし、難しいところである。

うちの研究室、友人と相談してこういうネタを思いついた、というのは(細部はともかく)割と興味深く、論文になりそうなネタが多いのだが、自分で何か考えた、というのは、ほぼ論文にならなさそうなネタなので、学生同士で研究の話をいろいろとしてもらうのがいいのかなと思ったりする。体感的には友人と話した上で自分の聞く話は8割くらい研究として成立しそうだが、友人と話して揉んでもらう前に自分の聞く話の8割くらいは研究として成立しなさそうなネタなのである(結局どれくらい論文をサーベイしているか、というのが研究力に直結していると思う)。

昼間はミーティング。全員の予定の AND を取ったら、2週間のうち昼休みのここしか空いていなかったのである。逃げてばかりはいられない仕事で、1回は断っているのだが、これも一度引き受ければ次やってくるのは10年後となる仕事なので、今年はやってみる予定。この仕事、丸1-2日かかる分量だと思うのだが、どこでその時間を捻出するかが問題である。(全部で10個くらいのサブタスクに分かれるので、1個1個は1時間程度で終わる内容だと思うが)

午後は深層学習勉強会。[twitter:@aonotas] くんが参加してくれる(実は今年度2回目)。いま深層学習を研究している人、いろんなところに散らばっているので、こうやって時々情報交換したほうがいいと思っている(そもそも自然言語処理をしている人自体少ないし)。関西 MT(機械翻訳)があるから東京 DL(深層学習)、みたいな……

進捗報告自体は13時から16時まで3時間たっぷりあったが、密度の濃い議論ができて、実は毎週金曜日が楽しみである。少しずつ実装に寄った話が増えてきておもしろい。Stanford Dependency についてもちゃんと調べないとな。あと、NTCIR-12 の Short Text Conversation タスク(あるツイートに対して適切なツイートを選択するタスク)についてもまずデータを入手したい。