実力を1年半で身に付ける

午前2時に起き、ラストスパートで書類を書き上げる。昨年度よりも堅実な路線。昨年度より時間をかけて書いたので(大風呂敷は広げず普通にできる範囲にしたので、面白みはないかも)、通るといいな。

午前中、共同研究先と定例の会議。1か月以上開いてしまったので、何をしているのかの確認がメイン。評価をしましょう、という話になったのだが、あーだこーだうだうだと長引きそうになったので、(自分が寝不足気味だったこともあり)ちょっとプチ切れ気味で評価タスクを引き取ってもらったのは、大人気なく、申し訳ない。とはいえ、ちゃんとやらないといけなくて、面倒くさいのも分かるのだが、評価をするという役割で参加しているのなら、その評価をやってもらわないと困るわけで……(誤解のないように補足すると、これは共同研究先の企業の方の問題ではなく、大学側の体制の問題)。

昼過ぎは共同研究先と個別ミーティング。実際に手を動かしてもらっている学生にも参加してもらったので、話が早くて助かる。自分も学生時代に共同研究先とのミーティングに毎月〜隔月くらいで参加させてもらい、いろいろな意味で勉強になったので、もっとこういう場所に同席してもらうとよいのかな、と思ったりする。ただ、そういう場合、引き継ぎを考えると M2 と M1/B4 みたいな感じで複数人が参加したほうがよく、なかなかそういう体制が構築できていない(かつ、そういう複数年度で共同研究にしてくれる企業は限られている)ので、今後の課題である。

午後は深層学習勉強会。みんなでビタビ(Viterbi)のコードを見たりする。こういうのを全員で見て、ちゃんと議論ができるようになった(「ここおかしくない?」と言い合える)、ということに感動する。研究を始めたばかりの人には何のことだか分からないかもしれないが、M1 の秋にこういう議論ができるというのは(大学院に入ってから研究を始める NAIST にいたせいかもしれないが)かなりすごいことで、議論に参加している(=コメントを言っている)人みんな普通にトップカンファレンスが狙えると思う。惜しむらくは、議論に参加していない人もいることで、他の人の発表のときも頭を回転させて話を聞くと勉強になるのにな、と思ったりする(性格もあるので無理強いはできないが)。

NAIST 松本研では、ちょうど M2 のこの時期がそれくらいだったと思うが、結局修論で時間切れになり、出せる人は国際会議に出せるが出せない人もいる(出せる人は1/3くらい)、というような感じだった。結局大学院大学でも学部生からのスタートでも、自然言語処理の研究を始めて1年半、というのがだいたい右左が分かってくるころ、ということだろうか?

これで論文が通らないのは、実力的な問題ではなく教員の指導力や環境(特に計算機的なもの)だと思うので(レッドオーシャンなトピックだと、研究のスピード感や運の要素もあるが)、ちゃんとそれなりの場所で発表できるように持っていってあげたい。