徳島を出て東京で NLP

ようやく出歩けるくらいになったので、出勤。今日で会計関係の書類を全て終わらせるつもりで、秘書さんにいろいろお願いする。金額の端数のチェックは一人でやるとしょっちゅう間違えるので(数字合わせがとても苦手)、大変助かる。

午前中は企業の方々の研究相談。話を伺うと、自然言語処理的にはよくある課題で(つまり研究の要素はほとんどない)、アドバイスして差し上げたいのだが、ちょっと他の兼業先と利益相反がありそう。後日確認したところ、利益相反するのでダメという公式回答。割と本気で開発してくださりそうだったので、残念ではあるが、仕方ない(リアルなデータで作り込むと何ができるのか見るのは楽しい)。あと1週間連絡が早ければ、逆の結果だったと思うのだが……。

午後は [twitter:@klmquasi] さんたちが研究室を訪ねてきてくださる。基本的にはリクルーティングの一環であるが、2016年の新卒採用だけをターゲットにしているわけではない、ということで、某社の自然言語処理技術や裏側のお話を聞いたりする。最新技術が必ずしも製品に反映できるわけではなく、ビジネスだからさまざまな制約条件を考えてベストな選択肢を選ぶという話、全くその通りなのだが、学生の耳にはどう聞こえたのだろうか。あと、地道に(副作用を防ぎつつ)エラーを潰すという話もとてもおもしろいのだが、こういう泥臭い仕事をおもしろいと思うか、つまらないと思うかが、自然言語処理を仕事にして楽しめるかどうかの分水嶺だと思うのだが、泥臭いことはあまりやりたくない、という場合は、もっと動きの速いウェブ開発みたいなほうが楽しいのかもなぁ。

あと、某社は徳島のイメージがあるが、いまは徳島本社ではなく新宿本社ということを強調されていた(笑)。新宿ならうちの学生も通いやすいと思うので、インターンシップとかアルバイトとかできるといいなぁ。アルバイトも半期全部アルバイトするとか、そういう人がいるといいのだが、休学もしくは留年前提なので難しい。研究に関するインターンシップ、つまり修士論文なり卒業論文なりに入れられるものであれば問題ないのだが、会社でやることと別に研究をしないといけないとなると、相当手の動く人でないと研究の進捗ゼロになると思うのである。

夕方は研究会(進捗報告)。5月の NL 研に出すとすると、そろそろ実験結果がないと厳しいように思うのだが、実験結果のないまま4月を迎えそうである。来年度の NL 研は毎回誰かに発表してもらおうと思っていたのだが、早くも崩れ去りそうであった(汗)

うちの研究科は修士論文に関する対外発表をしないと修士論文を提出できない(要は1月には対外発表済みの必要がある)ので、9月までに対外発表の目処が立たない新 M2 の人たちは、留年覚悟で身の振り方を考えていただくことになるが……。