卒業研究で学部4年間の集大成

午前中、出勤して大学院の期末評価の入力。学部と修士の学生はウェブから入力できるのだが、博士の学生はできないのはなぜかと思ったら、最初のデータベースを作るときに博士の学生を考慮していなかったので、博士の学生を対応しようとするとデータベースの作り直しになるので面倒くさい、という理由らしい。確かに博士の学生は全体でせいぜい片手から両手で数えるくらいしかいないし、手間に見合わないか。

そういえば首都大の情報が外からアクセスできたり、踏み台にされたりというニュースが最近続いていたが、日野キャンパスはネットワーク的には旧都立科学技術大学を継承しているので、南大沢キャンパスと違って普通の理工系の大学並みのセキュリティの厳しさである。というか、実際 NAIST よりも厳しいので、こんな制約の中やりくりしているのに、特例扱いされていた南大沢キャンパスにあった穴でこのように耳目を集めるというのは、徒労感がある。南大沢もようやく日野並みにしようという動きがあるようだが、遅きに失した感が強い。

午後はずっと特別研究(卒業研究)の発表会。情報通信コースでは、2ページまたは4ページの予稿の提出に加え、60秒の口頭発表に60分のポスター発表をする、というスタイルである。去年は英語で予稿を書いている学生(貴家研)もいて「おっ」と思ったものだが、今年は全員日本語であった。

自分はというと、来年度大学院に進学予定で副査を頼まれそうな学生の発表を中心に聞いていたが、今年は割と堅実な発表が多かった印象。うちの学生も全員言語処理学会年次大会で発表するし(手前味噌だが、全員すばらしい発表であった)、自分と同時に研究室ができた石川研の学生も全員 DEIM で発表するし、新しい研究室でも着実に研究体制ができつつあるのだと思う。

夕方は言語処理学会年次大会のワークショップの原稿添削。本会議に向けて書いていたバージョンからすると第6版なので、実験結果はもう追加しなくてよく、文章を推敲すべき段階なのであるが、まだ書かなければならない箇所がいくつか埋まっていない(考察する必要がある部分も含めて)。このバージョンでは投稿できないと思われるのだが、このスピードで〆切に間に合うのだろうか……。お互い休日や土日に作業しなくてよいスケジュール感で最初組んでいたのだが、休日・土日にやらないとダメかなぁ。