身近なところから始める国際化

火曜日は研究室の勉強会を入れていないので、一気に普段できない仕事をする。コーパスの利用申請とか、紙で印刷して手書きで記入・送付したりする必要があるので、職場でないとできないのである。

午後は台湾からの留学生の最終成果報告を聞く。一応3週間滞在して、作業できた日数的には6営業日くらいだが、日本語を介した英中のピボット翻訳システムをちゃんと作ることができていて、ほっと一息。いずれもメジャーな言語なので、たまたま英中の対訳コーパスを持っていなかった(が英日と日中は持っていた)のでピボット翻訳になってしまったが、ちゃんと用意しておけばよかったと少々反省している(しかしコーパスの利用申請と継続も地味にお金と時間がかかるので、使う予定が高いものでなければ、無尽蔵にやるわけにはいかない)。

夕方は南大沢に移動して留学生に自然言語処理の授業。話してみると(理工系の学部生は一人もいないのに)相当よく理解していて、質問も非常に的確で、無茶苦茶優秀な留学生が来てくれていることが分かるのだが、うちの大学、そういう留学生に対してちゃんとした教育を提供できているのだろうか。

とにかく少しずつ、研究室単位からでいいと思うので、世界に向けて開かれた大学にしていきたい。話すのを一気にやるのは難しいかもしれないので、ひとまず英語で読み書きするところから……。(とはいえ、自分が高校生だった20年前と比べると、いまの学生はみんな喋るのはけっこう喋れるようになっていると思うし、機会がないだけではないかなぁ。)