仕事のボトルネックを発見して解消するとスムーズに流れるようになる

首都大に来てから3ヶ月が経過。だいたい海外にインターンシップに行くときも、最初の1ヶ月が大変で、次の1ヶ月はハードワークで、最後の1ヶ月は「帰りたくない」と思いながら迎えたりするわけだが、今の自分もちょうど同じで、そろそろ楽しくなってきたところである。

東京に来るということで、もっとも阻害要因だったのは振り返ってみると通勤環境で、車通勤にしてからは通勤も苦ではなくなった。松本先生は京都から奈良まで最初車で通勤していて、ぎっくり腰になったので車通勤を止めて奈良に引っ越したそうだが、自分もぎっくり腰になるまでは車通勤かなと思っている。以前ぎっくり腰になってしばらく大変なことになったので、あの思いはもうしたくないし……。(でも車だと18kmしかないので、腰痛になるほどではないような?)

大学に関しては研究費が使えなかった最初の1ヶ月、そして2ヶ月は相当つらかった。学生がいるのに学生に計算機を買うのも執行できるお金がなくて一苦労。お金がないわけではなかったのだが、すぐ使えるお金がない、というのがこんなに大変だとは、予想していなかった。いま3ヶ月を終えて、ようやく研究費的には余裕ができてきたのだが、それでも言語資源 (コーパスや辞書) を最低限揃えようと思って見積もりを取ったら全部で80万円で、これも一気に執行できない金額なので、9月くらいまでかけて少しずつ揃えていかないといけない……。これは他の大学に移らないかぎりもう一度やらなくていいことなので、最初がんばればいいだけだけど。(逆に言うと、「XX大学所属のYY」という形でコーパスや辞書はライセンスされるので、大学を変わる場合は引き継げずまた一からやり直しっぽい)

いま大学で不満に (というか異様に?) 思うのは事務手続きくらいだが、これは恐らく秘書さんがいないためにそう感じるだけだと思われるので、慣れてくれば気にならなくなるかな?

最近「シゴトの渋滞学」

という文庫本を本屋で買って読んでみたのだが、これがヒット。「渋滞学」という学問を創始した人の本、というのはなんとなく知っていたのだが、交通関係の渋滞に関する話は1/10くらいで、1/5くらいは「自分が大学の研究室を運営するためにどのようなことに気をつけているのか」という話、残りは雑多な話 (自分がどのようにして博士号を取得したか、とか)。本当に渋滞について知りたい人は期待外れかもしれないが、最近車通勤するようになって渋滞について勉強できるとよいかなと思って手に取ったら、意外と仕事や研究の進め方の tips がたくさん乗っていて、大変参考になった。今年の上半期に読んだ本の中で間違いなくベスト3に入る。研究をスタートする学生の人や、部下・学生が増えてきた社会人の人など、仕事のボトルネックを解消してスムーズに進めることに関心のある人にオススメである。