情報科学若手の会2012: 一年で一番楽しい日

午前中、情報科学若手の会参加のために、熱海に移動。品川からスーパービュー踊り子号に乗り、車内で作業しようと思っていたのだが、三連休の初日だったせいか、満席で乗れず……。東海道線で向かうことにしたが、あとで考えると、せめてグリーン車に座って作業時間を確保すればよかったな〜(指定席ではないグリーン車だったので、乗り方が最初分からず結局ずっと普通車にいたが……)

なんとか開始時間には間に合い、受付。今回は前回の30人から一気に60人に定員を拡大したせいか、だいぶ渋滞している。幹事の人数は変わらないので、頭が下がる。会場は3人がけの机にびっしり参加者が座り、ほとんど動けないほどだが、壮観である。かなり異様な雰囲気というか、プログラミングが好きな若者ばかり60人集まると、独特の熱気がある。

まずは1人2分の自己紹介セッションなのだが、60人いるとそれだけで2時間 (!) かかる。みなさん時間どおりに進行したのだが、ほぼ2時間。松本研からは[twitter:@sorami]くんと[twitter:@mulgray] くんが参加してくれたのだが、他にもNAIST勢がちらほらいて (去年は自分と [twitter:@techman33] さんだけだった)、心強いことである。

ちなみに自分は今回参加するかどうか (年齢的に) 逡巡し、[twitter:@nishio] さんが参加すると聞いて自分も行くことにしたのである。(笑) Facebook ページができていて、誰が参加するのか部分的に分かるようになったので、「あの人が行くなら自分も行こうかな」というのが生まれやすくなったかもしれない。

しかし自己紹介を聞くと松江高専関係者が非常に多い。あとで集計してみると、どうも20%の人松江高専出身だったようだが、こうやって高専生が活動の場所を広げているというのは喜ばしいことである。NAIST高専出身人が1-2割いて、みんなユニークな人たちばかりなので、ぜひNAISTも卒業後の選択肢の中に入れていただけるとありがたい (笑) 

さて、自己紹介のあと、[twitter:@katchamans] さんの招待講演。@katchamans さんと初めてお会いしたのは2010年の京大の超交流会だったと思うのだが、そのときと変わらないハイテンションで大変刺激をいただく。今回のお話では、「やりにくさ、生きにくさを感じたときこそ、成長している証」というのが心に響いた。自分でも、博士後期課程の学生の人たちに、(論文誌が全然書けなかったり、国際会議になかなか通らなかったり) 苦しいときこそ成長しているんだよ、だから苦しくても地道にコツコツと続けるとよいよ、と声をかけているのだが、自分もそうなのかな、というのは外から言われて初めて気がつく。

夕飯のあと集合写真を撮影。まだアルコール入っていないのに、みんなハイテンションすぎである (笑) [twitter:@myy_] さんに久しぶりにお会いできたのだが、残念なことに彼女は日帰りと聞いていたので、ちょこっとお話する。こうやって、全然分野は違うのだけど、毎年の同窓会みたいな感じで、ときどき集まって話したりするのは心が洗われる。自分にとって、情報科学若手の会というのは、1年でいちばん笑う数日間なのである。今年も来てよかったなあ。(妻と電話したときも「本当に楽しそうだね」と言われたくらい)

20:45から夜のセッション。今回は (前回の反省を活かして) 午前2時には一度しめることにしたそうだ。[twitter:@sumi_1554]さんに話しかけられて、学振の申請書が参考になりました、とお礼の言葉をいただいたのが嬉しかった。自分の申請書、今思えばよく書けているとは言い難いのであるが、「こんな申請書真似できない」というようなすばらしい申請書を見るだけでは、自分に書けそうには思えないかもしれないし、「これくらいなら書けそうだ」と思ってもらって書き始めてみるほうがいいと思って公開していて、それで参考になったと言ってもらえるのは幸せなことである。(軽い気持ちで書き始めたら、意外に7ページ書くだけでも大変だということが分かるのだが、たぶんそれを実感できただけでも書いた意義がある)

乾杯のあと、[twitter:@hatone] さんを加えて海外で働くこととかなんだとかについてお話しする。彼女は[twitter:@sowawa] さんの未踏の同期だそうで、アメリカで働きたいと思ったのは@sowawaさんの影響があるとのことで、意外なつながりにびっくり。というのも、彼がアメリカに飛び込もうと思ったのは、自分が2009年の若手の会の夜のセッションで海外インターンシップをした経験を話したのを聞いたのがきっかけだった、と一昨年か去年か聞いたので、思いがけず2ホップくらいでつながっていたのであった。@sumi_1554 さんからも、海外インターンシップに関する記事も読みました、とおっしゃっていただき、最近は日本から直接海外のインターンシップに行っている人も増えてきて、こういうのが当たり前の世の中になってきて嬉しいものである。自分が学生のときはあまり情報がなかったので、もし他にも行く、あるいは行きたいと思った人がいたら、読みたいと思うであろう内容を書いて公開していたのだが、ちゃんと読んでくれる人のところに届いていた、というのは感慨無量である。

今回も夜のセッションで話すかどうか迷っていたのだが、上記のような話を聞いて、やっぱり話すことに決めたのだが、ちょっと準備ができていなくて (あと、MacBook Air のディスプレイ接続コネクタ入った筆箱を紛失してしまったようで)、いろいろあって明日話すことに。少しでも琴線に触れる人がいるなら、それでよいかと思って。そういえば一昨年も@overlast さんから声をかけてもらって話すことにしたのだが、こうやって背中を押してくれる人がいるというのはありがたいことである、

結局午前2時には一旦解散したのだが、部屋に戻ってから[twitter:@overlast] さんと1時間くらい話し込み、寝たのは3時を回っていた。@overlast さんはそれからお風呂に入りに行って (自分は妻と電話したついでに1時ごろに入っていた)、結局5時半ごろまで起きていたらしい。タフだ……。