お昼、京都駅に行くとばったり乾先生と遭遇。びっくりした……。
自分たちは、西きょうじ京都講演会言葉を味方につけるために〜言語の獲得から共有まで〜という講演会を聞きに来たのであった。自分が代ゼミに通っていたのはかれこれ15年前になるが、英語に関しては西先生に多大にお世話になり、卒業後もときどき代ゼミを訪ねて近況報告したりしているのである。(参考書を作るのをお手伝いしたこともある)
内容はUstreamでも見られるようなので、興味のある人は見てもらえればよいと思うが、自分が予備校生のころ感じたインパクトと、今回の講演で自分が受けたインパクトは、決定的に違う。20歳でないと受け取れないメッセージもあるのだな、と思った。
http://www.ustream.tv/recorded/23527773
特に自分がそう感じた原因だと思うのは、学生から教員になり、20歳のころと比べても、情報を受信するだけの立場から発信する立場にもなり、西先生のおっしゃることが「当たり前」に思えるようにようやくなった、ということなのだろう。むしろ自分が直面しているのは、いまの学生の人たちに、受信だけではなく発信もしてみよう、と伝える難しさ (挑戦する人は数少ない) であり、同じ目線に立っている、ということでもある。
自分は Twitter はあまり情報発信にはよいメディアだと思っていないし、Twitter にはまって時間を奪われるくらいならやらないほうがいいだろうが、聞こうと思ったらいろんな人に直接聞ける (ときどきは返事ももらえる) というのはよいところだと思うし、Twitter でしか聞けない話も少なくないので、他の活動を十分した上で付き合うのがいいのではないかな。(自分は任意のタイミングで Twitter がなくなっても全然困らないが)
Twitter で推敲しない文章をぐだぐだ書くよりは、ものすごい時間をかけ、何回も何回も書き直してほんの少しだけの文章を残す、という経験をしたほうが、きっと人生は豊かになると思うのだけど、自分もTwitterやらこういう日記やらでどうでもいい話を書き連ねていることも多いし (乾先生からも「最近Twitter見るようになったのだけど、楽しそうだね!」と言われ、松本研のことかと思ったら、夫婦生活のことだったり)、こういうコミュニケーション目的のやりとりも楽しいのだけれどね。
あと会場で出たばかりの「情報以前の知的作法 踊らされるな、自ら踊れ」
- 作者: 西きょうじ
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