どんなときも学生第一で考える先生

早朝から食器洗いとゴミ捨てと洗濯をする。もうずいぶんと暖かくなって、上着も着て行かなくてよいくらい。

朝、委託研究のミーティングでNICTへ。9時半からだったので直行。グループが増えると回すのも大変なんだろうなぁ、とぼんやり考えたりする。同期のためのコストが馬鹿にならない。

午前中、人工知能学会の原稿提出〆切が24時間延びたというので最後斜め読みしたら、フォーマットが微妙に変わっていたので慌ててメール。スタイルファイルをいじると予想外のところで副作用があったりして……。

昼、科研費の報告書を書く。書類を作成するのは面倒だが、まったく何もチェックしないのも放漫になりがちなので、これくらいのものを書くのはよいかなと思った。某委託研究で、1の位まで文字数指定で報告書を書け、というのはびっくりしたけど。受験のとき現代文の試験で「45文字以内で記述せよ」みたいな問題があったが、そういう問題を解く能力は社会に出てからも役立つ能力だったんだよ!!!(真顔)

午後、研究科の教員ミーティング (懇談会)。湊先生のぽわ〜んとした司会を聞くのはおもしろい。

夕方、ソーシャルメディア解析勉強会のキックオフミーティング。言語教育勉強会と同じく、キックオフは発表の順番を決めるだけで、M1向けに本格的にスタートするのは研究室配属が終わった来週からのつもりだったのだが、3人も来てくれて、むしろ申し訳なかったりして……。

その後、広報部会のキックオフミーティング。以前も書いたが、奈良先端大では教員は入試・広報・教務のいずれかの部会に所属し、研究室に所属する学生の面倒を見つつ研究もしつつ、大学運営に関わるなんらかに仕事を分担してやるのである。

自分は今のところ3年連続で広報部会なので、オープンキャンパスやスプリングセミナーの運営をしたり、「いつでも見学会」といって研究室の見学希望者は随時受け入れを行っているのだが、その取りまとめをしたり、いろいろと違う研究室の人たちと一緒に仕事したり、自分の研究室に来る以外の人たちのためになにかしたり、大学を回すってこういうこともしないといけないのかぁ、と気づかされたりなんだり。

役割分担だけ決めてすぐ解散かと思いきや、いろいろと議論があってたっぷり1時間以上ミーティング。NAISTの仕事はほとんど顔を合わせることなくメールベースで進むのだが、他の研究室の人の意見を直接聞くための、こういう会があってもいいのかもしれない。(などと言っていると、出席しなければならない会議ばかり増えていく会議地獄になっていくのかもしれないが……)

夜、10人定員のところ11人受け入れることになったそうで、座席の確保に奔走。共同研究のために借りている部屋に3席あるらしいので、松本先生の案内で見に行ったり (自分は登録されていないので入れなかった)。無茶苦茶広いし、ほとんど新品だし、ミーティングルームや雑談部屋も使い放題だし、むしろ自分が行きたいくらい (笑) 

なんとか学生用の座席に目処がつく。6-8月は海外の学生さんをインターンとして受け入れるそうだし、ここ数年毎年座席問題に頭を悩ませている気がするのだが、とにかく自然言語処理をやりたいという学生がいたら可能な限り全員受け入れたい、という松本先生の方針 (執念?) は並々ならないものがある。

来てほしい人と来てくれても困る人がいるから、選抜させてほしいという教授も多いと思うのだが (Kevin さんの話では、アメリカの大学院ではそういう教授のほうが多数派らしいが)、松本先生は教育的というか、いつも学生第一で考えてくれ、それが全くぶれることがないというのは本当にすごいと思う。かといって研究の手を抜くわけでもなく、研究に関してもハイレベル・ハイクオリティを求めるし (完全に准教授や助教に任せきりになる教授も多いと思うのだが、松本先生はけっこう直接指導する。)。自分もかくありたいものである。(そのぶん教職員は走り回ることになるが……汗)