外から無責任な発言をするくらいなら中の人になりたい

午前中、NTTの研究所で研究の相談。今年の松本研は秋にタイで開催される国際会議に出す人が多そう。前回(2年前)も総勢10人近くでハイデラバードに行った気がするが、今年もそれに近いものがあるかもしれない。

CoNLL shared task の実験について @jhirwin くんといろいろと検討。実験結果を見ると、どこかがおかしいようだが、原因分からず。やっていることは間違っていないし、整合性は取れているのだが……。

国際会議の査読が一段落したと思っていたら、論文誌の査読が溜まってきた。やたら特集号が多い気がするのだが、そんなに特集するべきことがあるのだろうか?

最近本の紹介をしていなかったが (他にやることが多すぎた)、「消える大学 生き残る大学」

消える大学 生き残る大学 (朝日新書)

消える大学 生き残る大学 (朝日新書)

を読んだので紹介しよう。ロースクールの現状や医学部・薬学部の現状などが書いてあり、新しい情報がなかったわけではないのだが、目線が人文系(+社会科学系)だなぁと感じるところが半分以上あり、ところどころで見られる著者の主張には違和感あり。ただ、自分も NAIST に来る前にこの本を読んでいたら「なるほど」と思っていただろうし、資料的価値はあると思う。

でも、同じテーマなら以前紹介した

大学破綻 合併、身売り、倒産の内幕 (角川oneテーマ21)

大学破綻 合併、身売り、倒産の内幕 (角川oneテーマ21)

こちらの本のほうが、潰れるボーダーラインの大学を外から見ているのではなく、中から「学生のための優れた教育をしている大学を潰さないための努力」を精一杯リポートしているので、こちらを読まれたほうがよいだろう。