道半ばで仕事をまとめることの大事さ

博士論文のドラフトを副査の方に渡しておいた方がよい、ということで、メールでアポイントメントを取る傍ら簡易製本していたら、副査の先生今週いっぱい出張でご不在のようで、秘書の方に渡しておくのもなんなので、(自分は来週月曜1泊2日で東京出張なので)結局来週火曜日にお渡しに行くことに。少し延びてほっとしたような、まだ書き直さないとなあ、うーん、と思ったりして。簡単に片が付くところはなんとかして、積み上がっている懸案事項をいろいろとどうにかしたいのだけど……

今日話していて思ったのは、自分は卒業論文のときも修士論文のときもそうだったので、博士論文もたぶん同じなのだが、国際会議の論文を書いたり論文誌の論文を書いたりするほうが、(卒業|修士|博士)論文を書くより楽しいかなー。国際会議の論文は、世界の誰も知らないネタ(最先端)を研究しているんだ、というワクワク感があるし、論文誌にまとめるときは、追加実験や論理構成など考えるところはたくさんあり、ネタとしては新しくはないのだが、完成度を上げるのはそれはそれで満足感(充実感)がある。一方、自分の仕事を集大成する(卒業|修士|博士)論文は、論文誌を出した段階で「あー、一仕事終わったなぁ」と肩の荷が下りたところをさらにまとめないといけないので、そこが億劫である、というか……。

もう少し考えてみると、どうも自分が躊躇するのは、この話はまだ全部完結していないと思っているのに、その段階でタイムリミットが来たのでとりあえず1つのストーリーにまとめないといけない、というのがいまいちなのかなぁ、とも思う。取り組んだテーマがちょうど学部・修士・博士の規定の年限内で終わるようなテーマであることのほうが珍しいのだろうとは思うし、プロジェクトの進行半ばで中間の総括をする能力は今後も求められていくだろうし、その練習をしていると思えば、必要な能力なのかもしれないが……。