NTT 研究所で働くということ。(2)

先日NTT 研究所で働くということ。というエントリを書いたが、たまたま NTT コミュニケーション科学基礎研究所が近くにある(車で NAIST から10分程度)ので話を聞いてきた(というか、共同研究の打ち合わせのついでの雑談だけど……)。

NTT には研究所が12個あるそうだが、研究寄りのところ(日常的にポスドクを受け入れているところ)はここと物性科学基礎研究所だけだそうで(そもそも基礎研究所と名前が付けられているのがこの2つのみ)、物性科学基礎研究所もその道では非常に有名な研究所なのだが、情報系の基礎研究の人はコミュニケーション科学基礎研究所のほうにまとまっている(他にも自然言語処理関係の研究をしている研究所は横須賀にもあるが、もっとサービス寄り)。

特に自分の専門である自然言語処理に関係する部署としては3つくらいあるのだが、研究テーマ(しばらく力を入れるであろうテーマ)はこんな感じ。たまたま自分がやってきた研究と方向性が被っている(意味理解とか統計的機械翻訳とか)が、だからといって採用されるわけでもないし、あまりにずれていないだけよいということかな……

今年度ときどき(ならすと月1,2回くらい?)来ており、1回勉強会にも参加させてもらったりもして、研究所自体の雰囲気はなんとなく分かっていて、日本で研究するにはこれ以上いいところは大学でもそうそう見つからないだろうと思っていたのだが、改めて聞いたり考えたりしてもすごいなと再認識。たとえば Web なんか特定分野のデータ量では GoogleYahoo! には負けるだろうが、サービスも多岐に渡るし、辞書やコーパスも中でずっとアクティブにメンテナンスしたりしているところはあまり聞かないので、やれることもいろいろありそう。

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