さようなら氷室冴子

昨日のニュースだが氷室冴子が死んだとのこと。享年51歳。

昔は自分もコバルト文庫などぽちぽち読んでみたことはあるのだが(あまり好きにはなれなかったが)、氷室冴子のエッセイ(たとえば「冴子の母子草」)が好きである。小説でも「いもうと物語」のような半自伝的なものとか。すごく黒々としたような(たとえば実の母娘関係)ところも逃げることなく書くところに強烈な印象があった。あれ実話だとしたら、なにかの拍子にお母さんが読んだりしたらまずいんじゃないか? みたいな(特に売れている小説家なわけだし、近所の人も読んだりする可能性は高いわけで……)。

たった半世紀を駆け抜けただけで続きの文章が読めなくなってしまうのはさみしいが、また夏の暑い日にでも彼女のエッセイを引っ張り出してきて読んでみよう。