IJCNLP チュートリアル

チュートリアルが9時から(だと思っていた)ので7時集合→朝食、8時出発で約束。一応ホテルにレストランがあって朝食はついていたため、毎日朝困ることはなくてよかった。インドに来てから食べるのは初めてということもあり、ブュッフェ形式で自由に取っていいので shimpei-m くんなんかは興奮して3往復していた。朝からテンション高いのでこちらはテンション逆に下がったり……。

さて、結局ホテルでタクシーを呼んでもらうのがいいかどうかとネパール人の harendra-b さんと話していたのだが、ほぼ現地人(ネパールはインド入国にビザも必要ない)の彼によると、タクシーは高いので三輪タクシーで行きましょうということになる。我々は7人なので3台呼んで2:2:3に別れて搭乗。harendra-b さんはネパール語・英語・日本語の他にヒンディー語も喋れるので交渉は全部ヒンディー語で済ませてくれる。無茶苦茶ありがたい。

しかしインドの交通事情はすごい……。クラクション鳴らしまくり、車と車の間隔は常に10cm、交差点でも信号がなくて手で合図して横から来る車を止めて直進。毎日朝夕ジェットコースターに乗っているスリルを味わえた。harendra-b さんに聞くと「危ないけどスピードもあまり出ていないからぶつかっても大丈夫」とのこと。確かに1週間いて1回もぶつかったり怪我したりしているのを目撃したことはないが、いくら遅いといってもやはりぶつかったら骨折くらいはしそうな気が……

結局降りるときも金額の交渉で少しもめたのだが、1台150ルピーでだいじょうぶみたい。ルピーと言えばゼルダを思い出すと言うと年齢がばれそうな気がするが、あのとき任天堂の人は「みんなインドの通貨の名前なんて知らないだろう」と思ってゲームの中のお金にこんな名前つけたんだろうなあ。eric-n さんがゼルダの T-shirt を持っているのだが、もう初代ゼルダが発売されてから20年。20年前はこんなに海外旅行って一般的ではなかったと思うと、確かに時代は変わったね、と思う。

さて、チュートリアルは結局10時からだったので会場で時間潰したりしてから聞きに行く。午前はHow to Add a New Language on the NLP Map: Building Resources and Tools for Languages with Scarce Resourcesという話で、最近やっている研究で講演者の一人の名前がよく出てくるので聞いてみようかなと思い立ったのであった。内容的には知っている話だけだったので、出なくてよかったかなと思ったが、まあいいか……。会場で無線 LAN のアクセスが使えないと聞いてびっくりしたが、一応インターネットに接続できる端末のある部屋があるらしいと聞いたので、まあ今回はチュートリアル会場だし仕方ないか、と諦める。何人もが「無線はある?」と聞いたせいかどうか分からないが、運営委員長みたいな人が来て「チュートリアルに集中してほしいからインターネットのアクセスはできないようにしてあります」と言っていた。そう考えているんだったら廊下ではアクセスできるようにすると思うのだが(過去2回出た ACL ではそうだった)……。また、チュートリアルも終わりに差し掛かるころスライド印刷した小冊子を持ってきて、それも「最初に配るとみんなスライドを見ないから、わざと遅れて配るのです」と言っていたのだが、他のワークショップなんかでは最初に配っていたので、単に印刷が遅れただけなんじゃないかと思った。

お昼は学内のゲストハウスでフリーランチ。カレーが5種類くらいあったが、逆に言うとカレー以外の選択肢は1つ2つしかないとかそんな感じ。インドといえばお米じゃなくてナンだろうと思っていたのだが、現地の人っぽい人たちもナンがあってもあまり取っている人はいなくてみんなお米で食べている(海外の人との違いは、彼らは右手で器用にお米とカレーを混ぜて直接口に運んで食べるのと、外国人はスプーンもしくはフォークで食べることか)。お米はインディカ種、いわゆるタイ米なのだが、これがこちらのカレーとよく合う。混ぜるとちょうどお米がカレーの水分を吸ってスープに浮かぶ感じになるのと、細長いので食感が日本で言えばおそばをずるずるとすすって食べているような感じ。ジャポニカ種のお米だと米の主張が強くて(日本にいるときはお米の味が強いなんて新米食べたときくらいしか思わないけど)どうしてもカレーライスと言ってもお米を食べている印象。

時差は3時間半なのでそんなに関係ないのだが、長旅で疲れてしまったし、発表練習もしたい、ということで、発表のある jia-l さんと ryu-i さんと shuya-a さんと自分は午後のチュートリアルは出ないで帰りたい、と言う(そもそみんな午後のチュートリアルには登録していなかったし)。午後のチュートリアルに登録している人も、残されても困る(まああのタクシーと交渉するのは厳しいかな……)ということで一緒に帰ることに。(出た人によると SNS の話そこそこおもしろかったらしいから、出てもよかったかなーとは思う) 残りの jessic-r さんと harendra-b さんは午後のチュートリアルも出たいみたいで、最初は2人別行動するという話だったが、結局一緒に帰ることに。帰りも harendra-b さんに交渉してもらう。ありがたや。でも帰りは1台200ルピー。交渉次第で変動するものだな。

部屋に着いたら jessic-r さんが「観光したいです!明日から会議で行けない!だから行きましょう!」と言い始めたのが、年末に引いた鼻風邪が治っていなかったのでパス。jia-l さん・harendra-b さんたち留学生組はホテル近くの Hussain Sagar という湖まで歩いていってボートに乗ったりしたみたい。この湖中心には仏像が立っていて、そこまでボートで行けるそうだ。この仏像、IJCNLP のプログラムのパンフレット表紙にもなっているようで、ハイデラバードのシンボルみたいだが、ここ10年くらいにできたものらしく、なんかありがたみはないような……(しかもそもそも仏教はここでメジャーなのか?)

部屋に帰るとぐったりして寝ていたら7時くらいにノックされる。夕飯はホテルで食べましょう、ということで NAIST から行った7人揃ってホテルのレストランに。最初 harendra-b さんが「ここは高い、高すぎる」と言っていたが、あとで実際にメニューが来てみると、それぞれ1人分でなくて3,4人分くらいで1つの料理だったので、値段的にはそんな高くない(1人100ルピー強、日本円的には400円くらい)ようだった。まあ、高くないと言っても日本円で見ると高くないだけで、インドの人の金銭感覚からすると高いのかもしれないが……。

我々は料理名を見てもそれがなにか全然分からないので harendra-b さんに全部おまかせ。jessic-r さんはベジタリアンでお肉一切食べられないので、野菜だけのカレーを2点、羊肉の入ったカレーを1点、タンドリーチキンを1皿。どれも思ったよりおいしくて満足。明日からも夜出歩くと怖いからここで食べましょう、という話になる。harendra-b さんには今日ものすごくお世話になったなー…。帰ってからカレー部の部活に参加してくれるらしい。4月からは東京の研究所で働くらしいので、行く前にレシピ教えてもらわないと。

あといま松本研の学生34人中去年から今年にかけて結婚した・していたのは8人だと思っていたが数え忘れていて9人だったらしい。大学院に入る前にすでに結婚していた人を除くと8人。半分以上修士の人なのだが、砂原研の先輩(当時D2)が学生結婚したというのを去年聞いて、NAIST でも学生結婚する人いるのかー、とそのとき少し驚いた記憶がある(学生結婚している人はその時点までで NAIST 全体で1人しか知らなかった)のだが、それも今は昔……。