今年完結したらしいので古本屋で買ってきて読む。あまり悪意を持った人物が登場する漫画は好きではないのだが、けっこうおもしろかった。少年漫画ではあまり陰湿ないじめや他人を傷つける行為というのは描かれないが、少女漫画では信じられないような嫌がらせの描写をけっこう見かける気がする。
漫画やドラマで泣いたりするときって、登場人物に感情移入して喜怒哀楽を感じる他に、自分の過去の経験を思い出して泣いたりすることもあり、むしろ自分の場合は後者のほうが多く、この漫画もそのケース。そういう意味ではこの作品は読む人の経験に左右される向きが強く、あまり引き金になるような体験がない人にとっては、ただの荒唐無稽な話なのかもしれない。
