子どもに自分の仕事を話したい

IBISの熱気も冷めやらぬまま、一般向けのオープンキャンパスのため、休日出勤。普段は前日にセッティングをしておくのだが、今回は東京出張から帰るのが深夜だったため、朝に来ないといけなかった。9時過ぎに来たらもう駐車場にぼちぼちと一般の方々の車が入っていて、なにやらいつもと違う雰囲気。

自分たちのブースをセッティングし ([twitter:@teenst] くんや [twitter:@wk_kiyoshi] くんが hiromi-o さんと準備しておいてくれたらしい。感謝!)、来客を待っていると、朝から来るわ来るわ。いつも松本研はデモがしょぼい (失礼) せいもあり、一般向けのオープンキャンパスだと午前中全部で数組来るか来ないかなのだが、朝からかなりの勢いで人が来る (最初は NAIST 内部の人たちだったけど)。山中先生効果だろうか。(今回は広報をがんばった、という話も聞いた)

松本研は博士後期課程の学生が多いので、RA/TAをもらっている学生と研究員を中心に、一般向けのオープンキャンパスは1時間ごとにシフトを組んでいるのだが、手伝ってくれる学生が少ない研究室は大変そう (博士の学生がいないとか、留学生が多いとか。松本研は留学生にもさせたりしているが……)。

空き時間に笠原先生とお話したり。なんだか、オープンキャンパスのたびに笠原先生とお話している気がするが、学会運営の話とか (所属している学会が微妙に違う)、昔いらしたころのNAISTのお話を聞いたりするのもおもしろい。

一般の人の他に、ちらほら受験生も混じっているようなので、学生室に案内して研究室生活について話してもらったりする。今回は少ないが、5月のオープンキャンパスでは受験生がたくさん来るし、研究に関しては教員なり研究員なりから聞いてもらうとして、学生生活についてはぶっちゃけどうよ、という話を在学生がしてくれるほうが、実感に近い話をしてもらえると思うので、ありがたい。(べったり研究室に入り浸る生活が楽しそうと思うか面倒くさいと思うかは人それぞれなので、理解して来るほうがお互い幸せだろう)

しかし本当に人が多い。松本研のデモは今回日本語誤り訂正 (格助詞)、英語誤り訂正 (前置詞)、東日本大震災のときの Twitter からの情報抽出 (盗まれたよ検索)、の3点を主に紹介したのだが、誤り訂正の話は思ったより (いつもデモしているレストラン検索より) 受けがよかった。意外だったのは、小学校低学年くらいのお子さんをお連れのご家族が多く (いつもは3-4歳くらいが多い)、英語は厳しいかな?と思って日本語誤り訂正を見せたあと、親御さんに英語誤り訂正を見せたら、子どものほうがすらすらと英語を読んだりしたこと。英才教育されているのだろうか。でも、「息子・娘・私がぜひ使いたい」と好意的なご意見をたくさんもらえた。

あと、日本語誤り訂正をあるご家族にデモしていて、「これは日本語を勉強している外国の方向けなんです」と説明すると、お父さんがやけに感心してくれて、息子さんに「お父さんは中国の人と一緒に仕事をしているんだけど、言葉が違うから、こういうところをよく間違えるんだよ。だから、こうやって直してくれるのはありがたいんだよ」と教えてあげていて、なんだかとても嬉しくなる。こうやってご両親の仕事と大学でやっていることがリンクしてくれるのは素敵な出会いだと思うし、いつも聞かないお父さんの仕事内容を聞くことができるのは、息子さんとしてもいいことなんじゃないかな。(少なくとも、自分は子どものころ、両親の仕事の話を聞きたかったので)

そもそも自分は妻にも最近になるまで自分の研究について話したことなかったしなぁ。家の中では互いに何をやっているか知らない方がいい、という意見もあるかもしれないが、やっぱり話を聞いてもらえるほうがいいんじゃないかと思った。

今回はリタイアされた老夫婦風の方もけっこう多いように見えたが、Twitterのデモもいまいちだし (そもそも Twitter を使ってらっしゃらないのでイメージが湧かない)、なにかいいの、ないかなぁ。病名や薬の名前の検索のデモもあったのだが、そちらのほうがいいんだろうか? そして、自分もリタイアしたらこんな感じで近隣の大学に出没したりしているんだろうか。(あまりしてなさそうだが……)

teenstくんも当日の様子をまとめてくれているので、合わせて読まれると雰囲気がより分かると思う。

終了後、腰と喉がけっこう厳しかったので、車で押熊のスーパー銭湯へ。京都に引っ越してから二人暮らしになり、湯船にお湯を張って入るようになったので、半年くらい来ていなかったが、喉を痛めるとここのミストサウナに10分ほど入るのがいちばん効果が高いのである。(蒸しタオルでも同等の効果が得られるのかもしれないが、試したことがない)