共同で研究する共同研究

午前中、企業の方の訪問。kensuke-mi くんにうちの研究室のことを聞いてきたらしい。いろんなところで宣伝してくれているようで、ありがたい(?)

うちの研究室のスタンスについては、企業の方へというページで書いているので、読んできていただけることが多くてありがたいのだが、なかなか実際に一緒にやりましょう、という話にならないのが悩みの種。ただ、いらしていただいた方々みなさんと一緒にできるわけでもないので、状況をお話しして、納得して一緒にお仕事できる方とできたほうがいいと思うし、これくらいがちょうどいいのかもしれない。

一番嬉しいのは、複数年度の契約を前提とし、単年度あたり100万円単位で研究費をつけてくれる共同研究なのだが、さすがにそういう虫のよい話はないよなぁ……(自分で科研費などの研究費を取るしかない)。松本先生も、毎年1000万単位で研究費をくれる企業があるなら、他の企業の共同研究は断ってそれに絞る方が成果も出るだろうし、集中できるので嬉しいけど、バブルの時代ならいざ知らず、いま1000万出してくれる企業はない、といつもおっしゃっていて、最近になってその気持ちが分かるようになってきた(研究室のサイズが異なるので、必要な経費が違うのだろうが、気持ちは一緒)。

あと、スタートアップの企業が学生たちに手伝ってほしい(コードを書いてほしい)という相談をいただくこともあり、アルバイト代を出してくれるなら学生的には悪い話ではないので、もっと引き受けていいと思うのだが、本当にスタートアップだとお金がなくてアルバイト代も出せなかったりするし、そこそこ大きくなると学生の書いたコードは要らない(もらっても困る)と言われたりするので、難しい。さすがにタダ働きするくらいなら、研究室で研究を進めて日本学生支援機構奨学金の返還免除を狙う方が期待値が高いと思うし、開発の仕方を教えてもらえるとかでないと、時間がもったいない気もするし……。

学生のコード慧遠採用するにあたって、結局コードの質が保証されない、というのがためらう理由の一つのように思うので、普段から GitHub でコードを公開したりして、これくらいは書ける、というのを分かるようにしておくのが自衛策かと思った(それで評価できない企業は行かない方がいいだろう。評価できたとしてもそのようなフローは採用できない企業はあるだろうが。)。

昼から午後にかけて、ひたすらメール処理。もはや first in, first out なのか first in, last out なのかなんなのか、全く分からないが、とにかくメールの量が半端なくたまっていて、優先順位の順番に見ても、毎週メールが減る量より増える量の方が多いので、どうしようもない。プライベートな時間を減らす以外に対処不可能なのだが、どうすればいいのか……。

夕方は南大沢で留学生向けの自然言語処理の授業。来週は休講なので、年内最後である。休み明け〆切で中間レポートを出したのだけど、どういうのを書いてきてくれるのか、楽しみ。