今朝の離乳食はほうれん草で、これは好きなようでかなり食いつきがよい。味もさることながら、ドロドロすぎずサラサラすぎず、食感がちょうどよいのかもしれない。しかし初めてなので、ちょっとだけで止めておく。次あげるときもパクパク食べるなら、全部あげてもいいかな。ほうれん草が緑色のペースト状になっているので、口の周りが大変なことになるが……(よだれかけが大活躍!)。
午前中は補講や期末試験の調整。台風で1回休講になったのが地味に痛い。Excel で困らないよう、Windows 8.1 を注文してみたのだが(Microsoft Office は大学でサイトライセンスがあるのだが、Windows はアップグレード版しかサイトライセンスがない)、インストールする時間がない。むむー。
お昼からSLP(自然言語処理の教科書)輪読会。前回から第17章の The Representation of Meaning に入り、しばらく意味について勉強する。最近みんな英文がそこそこ読めるようになってきた実感があるようだが、ここまでのところと違い、かなり言語的な話が多いので、理解するのが難しいようだ。
しかし、それはまさしく意図していることで、「英語が分からないから内容が分からない」と思う人もいるだろうが、ほとんどの場合英語が分からないのではなく、英語が分かろうが内容が分からないのである。論文でも教科書でも英語がハードルなのではなく、内容に関する基礎知識や理解力こそがハードルなのであって、英語が読めれば内容が分かるなら英語ネイティブの小学生でも大学(院)生が読むような内容を理解できるはずだが、そうではないので、英文読解教室の段階は速やかに抜け、内容を理解するために時間を使ってほしいのだ。というのも、論文だけとか、教科書だけとか、目の前のものだけ読んでも理解できないなら、自分でそれ以外にも当たって調べたり、他の人と議論したりする必要があるし、それこそが研究室でみんな集まる意義だと思うのである。
午後はSICP(プログラミングの教科書)の輪読会。B3の研究室インターンシップとして開催しており、研究室の学生も原則的に参加してもらっている。計算量の議論とか、再帰・反復的な手続きの話とか。M1のとき初めてこのあたりを体系的に勉強して、プログラミングってそういうことだったのか!と衝撃を受けたので、うちの学生にもぜひこういう内容を勉強してほしい、と思ってこの輪読を開催している。
夕方は研究相談に乗ったりする。プログラムのコンパイルの方法をレクチャーしたり、という感じだが……。とはいえ、こういうのは詳しい人に聞かないと分からない(できない)ことが多すぎるので、聞ける人が近くにいるならどしどし聞いた方がいいと思う(そのうち、自分が教える側になっているだろう)。
夜は新橋に移動して [twitter:@sleepy_yoshi] さんの壮行会。WebDB Forum 2014 のプログラム委員 が回ってきたとき「おっ」と思ったものだが、新しい環境にチャレンジされるということで、馳せ参じたのである。あまり遅くなれず2次会にも参加せず早めに抜けさせてもらったが、ライトニングトークありスピーチあり、非常に楽しい会であった。
@sleepy_yoshi さんと最後直接お話して、日本人には日本人なりの(世界での)戦い方があり、たとえば Project Next NLP のような地道な仕事は日本が世界に誇れるプロジェクトになる可能性があるので、ぜひ続けていってほしい、とおっしゃっていたのが印象的であった(自分は積極的に関わっていないが、学生の半数弱がメンバーとして参画している)。自分もそれには同感で、日本には日本でこそできる役回りがあり、必ずしも派手ではないかもしれないが、世界的に注目されるような仕事は十分できるように思うのであった。
自分と同世代(30代)の人たちと話すと、複数の方が「全力で仕事ができるのは今が最後だと思うから、フルスピードを出したい」とおっしゃっていて、眩しい限りである。同じ世代で活躍する人がいるというのは、自分は全く関係ないが、誇らしく嬉しい気持ちになる。今の自分はそうではないが、そういうふうに海外に行っている自分もありえたと思うし、挑戦する姿に心から賛辞を送りたい。
自分はというと、しばらく夫婦で最適な伴走の仕方を試行錯誤する時期にする予定である。夫婦で話し合った結果、先に学位を取らせてもらって先に就職させてもらったし、今までもそうだったが、これからも妻の仕事を陰ながら支えたい。(とりあえず、来年の4月から保育園の送りも迎えも主担当は自分の予定)