ときどき立ち止まって研究を振り返る

朝から修士論文の発表会。自然言語処理以外の分野の副査をするのは初めての経験だが、いい経験になった。

お昼に卒論(発表会の予稿)のコメント。とはいえ、〆切まで3時間しかないので、どこまで反映できるか不明だが……。全体的にもう少し時間があれば、と思うのだが、恐らく毎年そう思うだろうし、今年は今年で学生も自分もベストを尽くしたのではなかろうか。

午後も修士論文の発表会。修士論文を必死になって読んでいたが、まず予稿を読んで概要を理解してから修士論文本体を読んだ方がいいのではないか、と思った。来年は時間節約のため、予稿を先に読もう。

夕方にM1の公開期末評価。首都大の情報通信の大学院では、半年に1回複数の研究室の教員に向けた進捗報告をすることなっているのである。今回の学生の進捗は半年前にも聞いたが、そこからの差分を教えてもらったりする。半年に1回チェックすると、あまりにおかしな方向の研究は事前に防ぐことができる反面、研究テーマを大幅に変えることが難しくなる(すごい研究が産まれにくくなる)ので、善し悪しかなぁ。内部進学の比率が多いので、護送船団方式で手堅く研究することを考えると、これがベストなのかもしれないが……。

夜に研究室で少し雑談。情報系に来たら全員エンジニアにならなければならないということもないし、自分のやりたいことと好きなことと適性(能力)を考えて判断してもらえるとよいかな。エンジニアは手を動かすことが好きじゃないとつらいし、特にウェブ関係の開発だと、新しい技術を貪欲に吸収する意欲と短期間で身に付ける能力がないと、技術を身に付けたころには時代遅れになっていたりするので……。

居室に帰って演習の成績を入力する。これだけで2時間かかったが、これで完全に今学期の演習の授業のお仕事はおしまい。もっと時間を有効に活用したいものである。Excelマスターにならないといけないようだ。