時間のあるうちに徹底的にサーベイしておく

火曜日と木曜日は同じ時間に家を出ているはずなのだが、なぜか火曜日は道路が空いていて木曜日は混んでいる(もちろん、雨っぽい天気の場合は火曜日でも混んでいるが)。なんでなんだろう。

午前中は少しメールの処理をしてあとはひたすらアルゴリズム演習の採点とコメント。けっこう分量がある。自分自身、今もコードがすらすら書けるとは言い難いが、それでも研究で困らない程度には書けるのは、オープンソース開発でパッチを書いてはレビューしてもらい、徹底的に添削してもらった経験があるおかげだと思うので、2年生たちにもそういう経験をしてもらおうと思って添削しているのである。

午後に大学院の演習。英語の論文を選んで解説してもらう課題を出していて、今日が3回目である。今日の論文はみんなしっかりと準備してくれていて、どれも聞いていて勉強になってよかった。しかし英語の論文をほとんど読んでいない人が少なくないようで、さすがに学部生じゃなく大学院生なのだから、授業じゃなくてもそろそろ自発的に読んだ方がいいのでは?と老婆心ながら思ったりする。

情報通信コースでも4年生に年明けまで研究をやらせず、ゼミでもひたすら英語論文の精読をさせる研究室があると聞いてびっくりしたものだが、確かに進学する人は基礎知識もないのに無理に研究させるより、最初の1年はひたすらサーベイさせて2年目以降に研究できるように準備させるというのも合理的なのかもしれない。

午後は出張の書類作成。立て替え払いは書類が多い……。他にも雇用関係の書類や物品購入の書類も出さなければならないのだが、少しずつしか手をつけられない。

夕方は学部3年生向けの研究室公開の準備。去年はこの時期にちょうど採用面接があったので、研究室公開はできなかったのだが、今年は来年の配属希望生向けの研究室公開(全部で3回)ができるのである。ちなみに、去年は研究室公開はできなかったが、配属のためのチラシは年明けに配ることができたので、4人配属希望を出して来てくれたのがいまの4年生の4人である。

他の研究室がどうやっているのか分からないが、うちは現在の学生全員に自分の研究内容を話してもらうことにした。実際に研究に取り組んでいる人自身が話した方が説得力あると思うし、研究室の学生にとっては話すうちに研究内容が整理されていくというのもあるためである。教授や准教授のような「偉い」人に話してもらいたい、と思う人もいるだろうが、一方的に教員から何かが天下ってくると思う人は、うちの研究室に来てもらわない方がいいと思うので……。

19時からアルゴリズム演習の資料作成。今週は簡単に終わるかと思ったが、C++は難しい、という声があったりするのに対応していたら、結局作り終わったのは午前3時。帰るとき車のフロントガラスが凍っていて、奈良の生活を思い出した。