女性が活躍できる社会は男性も活躍できる

午前中、残った査読を片付けるために武蔵境駅前の武蔵野プレイスのワーキングデスクで仕事。武蔵境駅前はスタバもドトールもいつも満員で坐れないことのほうが多いのだが、ここは (少なくとも午前中は) 割と空いていてよい。飲み物も蓋つきなら持ち込んでいいようである。大学に行くのが遠いと、ついこういうところで仕事したくなってしまうのだが……(家から歩いて行ける距離)。

午後は首の痛みに耐えかねて帰宅。横になったからといって痛みが治まる保証はないのだが、痛くない角度に固定してじっとする。ぎっくり腰になったときもそうだったが、動かすと痛い系は休日がほとんど潰れてしまうので、なんだか損した気分になる。

そういうわけでキーボードを打つのを止めて「LEAN IN」を読む。

Facebook COO のシェリル・サンドバーグによる女性が社会で活躍するための本、なのだが、自分が初めて彼女の考え方に触れたのは [twitter:@Yuki_arase] さんが 海外インターンで成功するために知っておくべき5つのこと の中で、TED Talk の「何故女性のリーダーは少ないのか」を紹介してくれたときである。@Yuki_arase さんは「男性もぜひこの動画を見てください」とおっしゃっていたので、妻と一緒に見たのだが、大変示唆的な内容で、自分も認識を新たにしたものである。

特に印象的なのは、男性は就職活動をするときに (若いこともあって) 子育てについて意識したりすることは滅多にないが、女性は「子育てに理解があるか」「育児休暇は取れるか」「保育園はあるか」などなど、結婚どころかつき合っている相手すらいないのに子育てを意識して就職活動をしてしまう (「見えない子どもを抱いて就職活動する」)、という話で、確かに自分自身学部生のときは子どものことを意識して就職活動をしたりしなかったなぁ、とハッとしたものである (さすがに大学院を修了するときは結婚していたので意識したけど)。

言っていることだけ見ると肉食系でバリバリ仕事をする人を増やしたい、というように見えるのだが、トークを聞くと全然トーンが違って、これは深刻な問題なので解決したいと本気で考えている、ということが分かるのである。本自体はこのトークと重複する内容が1/4程度あるが、統計も交えていろんな話があり、本は本で一読の価値がある。トークはたったの15分なので、いま働いている人、これから働こうと考えている人、男女問わずぜひこのトークを見てほしいと思う。

(ちなみに2013年7月15日現在、クローズアップ現代のNHKオンデマンドも見られる。1番組105円である)