社会人学生

昨日東国原知事の本を読んでおもしろかったので、「芸人学生、知事になる」も読んでみる。

知事の話がメインかと思いきや、そのまんま東として芸能界から抹殺された話から、どうやって大学に進学して現在に至ったかという話であり、社会人学生生活について書いた本であった。大学の授業や学問がいかに魅力的かということを紹介するに当たってこれほどうまく書かれている本は見たことがない。大学に行く前の高校生の副読本に使ったりするのにも非常に適していると思う。

惜しむらくは彼が在籍した早稲田大学の第二文学部は既に存在せず、文学部と文化構想学部に再編されてしまったことである。もはやそんなに社会人とか苦学生が存在しない状況では確かに存続する意義はそんなになかったかもしれないが、こういう講義紹介されると通ってみたくなるのが人情である。早稲田もこういう人を合格させるというのは人を見る目があるなあ。