ange-ftp

web 日記 HTML べた書きはどうですか、と言われたので、自分は昔べた書き(HTML 3.2 Final で書いていた)だったけどログインして書いていた、という話をした。実は vi を使うようになったのも web 日記を書くためである。というのは実は事実としては逆で、vi を使うために web 日記をつけ始めた、といったほうが正しいかもしれない。

毎日使うものでないと身につかないので、Linux 使いたかったから Windows を消したし、vi を使いたかったからweb 日記を vi で書いたし、かな入力をしたかったから去年の夏はメール全部かな入力で書いた。

vi を使いたかったのは、一番の理由はかっこいいと思ったからである。勝手に変な色がつくはかっこ悪いと思ったので、ずっと色がつかない jvim か nvi を使っていたのだが、最近プログラム書くようになって色で簡単な構文エラーを見せてくれるのがけっこう便利なので、勝手に色がつくのは許容するようになった。二番目の理由は、システム管理には vi が使えないといけない、なぜなら emacs が入っていないこともあるし、そもそも /etc の下に ~ で終わるファイルがあるのは許せん、という話をどこかで読んだのに影響されたからである。

二番目の理由はけっこう微妙なものがあり、場合によっては vi も入っていなかったり、もしくは /usr がマウントされていなくて使えなかったり、/var が書き込み専用(/var 自体のファイルシステムにエラーがあるとそうなる)でマウントされていると vi が使えなかったりするので、そういうときのために ed も使えるように勉強した(sed が使えればまあ ed も使えるし、ed が使えればプログラム書けというのはつらいが、/etc の下のファイルをいじるくらいなら苦労はしない)。当然のことながら、libc の更新に失敗したときなど ed も cat も使えない(がシェルは生きている)状況もときには出会うので、read とか echo とかリダイレクトとか使ってなんとかすることも覚えた。ここまで来るともはやバッドノウハウ以外のなにものでもない気はするが……

というのはさておき、ログインして書きえればいい状況だと、vi な人はいいのだが、emacs な人は困る、と聞いて、ange-ftp を紹介しておいた。ちなみにこの「今週の技」は Google で ange-ftp と入れて検索するとトップに出てくる。mule コマンドを使っているあたりが懐かしいが、ftp でログインできる場合はこれが便利。

さらに ssh でログインできる場合は tramp というものが使える。これは環境によってはインストールされていないのだが、運よくインストールされている場合は ange-ftp と同じように使える。(デフォルトで ssh で通信するし、ファイル名の打ち方も同じ) C-x C-f したあと /mamoru-k@vine: (←コロンが重要。ファイル名指定しないとディレクトリの中身が表示されるが、その場合もコロンがないと認識してくれない。また、リモートサイトのファイルでもタブによる補完もできる)とかいう感じでどうぞ。