Ontologize

今日の意味談話解析勉強会では「オントロジー関係の論文を読む」というのは決めていたので Marco Pennacchiotti and Patrick Pantel: Ontologizing Semantic Relations (ACL 2006)という論文を読む。そんなにおもしろくなかったのだが、そう言うと nozomi-k さんに「じゃあ直接突っ込んで来てくださいね☆(〃∇〃)/ 」とにこやかに言われてはたと困る。

話としては「leg」と「chair」が「部分全体」関係にあるとしたとき、leg の言葉の意味(語義という)も動物の足とか家具を支持するものとか、chair の語義も坐るものとか議長とかいろいろあるのだけど、そのうちどの語義とどの語義がその関係になっているのか決定しましょう、というのが問題設定。名詞のペアと関係まで与えて語義の曖昧性を解消するという話はあまり見ないかも。

この論文自体よりもこれから参照されている Roxana Girju, Adriana Badulescu and Dan Moldvan: Learninng Semantic Constraints for the Automatic Discovery of Part-Whole Relations (HLT/NAACL-03)のほうがおもしろかった。こちらは少しだけ手で関係をつけたらあとは自動で同じ関係にある名詞を獲得してくるという話。論文の書き方が非常に分かりやすくて参考になる。