雑談を眠くなったら挟み込む

午前6時からメール処理。なんだかここ1年はかかっていなかった扁桃炎っぽい症状になってきているのだが、ICL の手術をしたために1週間 CPAP を外して寝ていたからだろうか。CPAP は睡眠時無呼吸症候群の対策のために毎日つけて寝ているのだが、これをしていると口呼吸ではなく鼻呼吸が強制されるので、いびきもかかなくなり、1-2ヶ月に1回かかっていた扁桃炎にもかからなくなったので、QoL 向上のためには CPAP はかなり有効だと思う(装着に慣れるまで数ヶ月かかったが)。

午前中は B3 の情報理論の授業。昨年度の授業の評価アンケートで、雑談を冒頭に入れるのではなく、話が眠くなってくる中盤に入れてほしい、というコメントがあったので、今年は冒頭に少しと中盤に少しの2回に分けて入れている。しかし、入れるタイミングがものすごく難しくなってしまい、四苦八苦。雑談といっても研究や開発に関する雑談(たとえばうちの研究室から最近こういう論文が国際会議に通っただとか)と、あとは授業の内容に関する時事ネタが基本で、どちらにしても基本は時事ネタなので、毎年「ここで雑談を挟む」みたいにできないのが悩ましい。

午後は同じく B3 の実験の授業で、「理科系の作文技術」をテキストとしたテクニカルライティングの指導。テクニカルライティングとは言っても、メインは南大沢キャンパスから日野キャンパスに来た学生たちのソフトランディングが趣旨で、テクニカルライティング部分は30分くらいで終わって、残りの1時間は教員と雑談をしたりするという授業。こちらの雑談は本当に雑談で、このあたりでお弁当どこで買うとか、どんなアルバイトしているかとか、そういう話をして教員と学生が打ち解けるという感じなのだが、(このような形になった経緯はあるようだが)個人的にはこの授業(の雑談部分)はあまり必要ないと思っているので、情報科学科の B3 の実験からは削除される予定。

夕方は津田塾の非常勤。Google STEP インターンシップを授業で紹介したら、早速応募したい・してくれたという学生がいて、そのチャレンジ精神に感動する。首都大生(情報通信システムコースの学生)はなかなかフットワークが重く、「やってみたら?」と言ってもまず動かないのだが、これは NAIST と首都大の違いではなく大学院と学部の違いだと思っていたら、津田塾の学生も NAIST の学生と同様挑戦するハードルが低いようなので、どうも首都大の学生が保守的なだけのようである。まあ、確かに挑戦するハードルが低い人であれば、東大・東工大にチャレンジしてそちらに進学しているような気もするし、みんながみんな意識高い感じになる必要もないのだが、こと研究や開発力をつけるフェーズでは保守的であることで得をすることはないので、もう少し首都大生もチャレンジしてほしいなと思ったりしている。(ただ、どうやら現在の B4 より下はかなりアクティブだし、かつ情報科学科の学生は相当身動き軽いので、たまたまこれまでの学生がローリスクローリターン志向だっただけかもしれない)