短期間でもがんばれば報われる

買い物をするために、武蔵境に行く。南口のイトーヨーカドーの中が改装されて、LOFT が入っていたり OLD NAVY が入っていたりして、だいぶ様変わりしている。OLD NAVY はサンフランシスコ発のショップだが、Sunnyvale に住んでいたとき San Jose のショッピングモールにある店舗まで連れていってもらったので、大変懐かしい。

午後は家に帰ってきてお昼寝。夕方は小金井公園まで娘と2人で出かけたら、10分間くらいのあいだに3人の人から話しかけられたりして、びっくり。子どもがいると話が弾むというのはよく分かる。

そういえば、うちの研究室の [twitter:@shin_kan0] くんが投稿していた論文が、ACL (自然言語処理のトップカンファレンス)にフルペーパー(口頭)で採択された(採択率は25%)。去年の9月に南大沢で開催されたProject Next NLP ワークショップで [twitter:@chokkanorg] さん、[twitter:@ARAMAKI] さんが開催した「Web 応用」タスクに彼が出席したところから始まった研究で、予想外の展開で自分もびっくりしている。

この論文、彼もメールで書いてくれていたが、@chokkanorg さんがウェブ応用や機械学習に関するアドバイスを、@ARAMAKI さんがインフンエンザ感染予測タスクに関するアドバイスを、自分が述語項構造解析(ゼロ照応解析)やコーパスアノテーションに関するアドバイスをそれぞれする、というそれぞれの得意分野を存分に活かした戦い方で、@shin_kan0 くんがパワフルにチャレンジしてくれたのが成功につながったのかなと思う(昨年度、もっとも研究室に来て研究をしていたので、報われてよかった)。

彼は投稿時学部生だったので、通るのはすごいと思う。自分自身、日本人で学部生のときに ACL に投稿して採択された、という話は(2005年に NAIST に入ってから、この10年間)聞いたことがないので……。Student Research Workshop という学生向けの採択率50%程度の ACL 併設ワークショップに投稿するとよいかな? と思っていたくらいで、挑戦してくれたので道が開けた、というのもある。

もっとも、去年からうちの研究室にいる現在 M1 の学生たちは、みんな能力的には際立って大きな差があるわけではなく、失敗がつきものの研究テーマ選択で一発でそこそこおもしろい知見につながるテーマを選べたのは運が一番大きいと思うが、あとは研究室に週5日来て研究する(週4日以下だと、20%以上研究時間が減るのである)ということと、ちゃんと報告・連絡・相談するということ(突然「投稿しました」と言われても困る)、そして〆切を守る(週2-3往復したいのに1往復しかできないと、想定する3倍前から原稿を書き始めなければならない)、といったところで、要は普通にやるべきことをやれば、うちの研究室の学生はほとんど全員中期的にはそれなりの研究成果は出せる(short paper まで入れれば COLING 以上の国際会議にはみんな通せる)のではないか、と考えている。

自分の予定では来年に ACL に通る予定だったので1年早かったが、今後もコンスタントに国際会議に投稿を続けていきたい。(自分の研究者人生の中で、3年連続 ACL に通すのが目標である。)

Twitter での反応は以下。