知らないことを勉強するのは楽しい

娘の慣らし保育も2週間目で、9:30から15:30と少しずつ長くなってきている。毎日保育ノートを見るのが楽しみである。しかし毎回ノート2/3ページくらい書いてくださるのは頭が下がる。

午前中は自然言語処理特論の授業。出席が必須でないせいか、課題だけ提出して授業に出ない人が増え、ほとんどうちの研究室の人になってきた。大学院の授業だしそれでいいと思うのだが、自然言語処理を未習の人には難しいのかもしれない(名前は「特論」なので入門的な話でなくてもいいはずだが、一応学部生でも履修できる)。2年後(大学院の講義は隔年開講)は開講時期を前期に移動する予定なので、また進め方を検討しよう……。

昼から SLP(自然言語処理の教科書)の輪読。やはり意味に関する章なので、じっくり読む。対角線論法だとか哲学(数学基礎論)の話も思い出すことができたりして、懐かしい。南大沢がもっと近かったら、岡本先生の授業に出て勉強し直したりしたいが、去年はともかく今年はさすがにそういった余裕はない。しかしながら、研究室でも言語学に関する勉強もしたほうがいいように思うし、松本研で夏の読書会で隔年で1冊英語で書かれた言語学の本を読むというのは、意外に意味があるのかもしれない(学生にとっては基本的に修行というか苦行だったと思うが)。

夕方は深層学習の勉強会。大規模に深層学習を行うために使われるいろいろなテクニックを解説してもらう。TwitterFacebook で話題となっていた深層学習の大家である Hinton 先生の機械学習 Q and A を読んでみて、深層学習にも分かっていること分からないこと、これまでの流れ、そしてこれから、などいろいろあるのだなぁと考えさせられる。「この手法はうまく行っているが、それはダメだと思う」みたいな意見が率直に語られていたりするのに好感。こういう議論を呼ぶような内容は年を取るにつれてなかなか書きにくくなるものだが、ずっと一線で戦っている人は果敢に挑戦していくのだなと。

やはり知らないことを勉強するのは楽しい。ひたすらサーベイし、読んでも読んでもまだ「あ、こんな論文あるんだ。読まなきゃ」という状態が、一番気楽で楽しいのではないかと思う。大体一通りサーベイし、そこから新しい一つを付け加えるのは大変なのだが、勉強することがたくさんあるのはワクワクするのであった。

夜はひたすらメール処理。最近は夜にミルクで起きても寒くて二度寝してしまう(そもそも寝る時間も21-22時くらいではなく23-24時になってしまった)ので、メールが溜まっている……。